この佇まいの美しさ。赤いテントに紫色の暖簾。冷やし中華の暖簾が風にはためく。反町隆史は夏を感じるために砂をつかんで、その熱さを確かめるが(参考: Foever 1997年、作詞:反町隆史,作曲:都志見隆、ビーチ・ボーイズの主題歌)、私は町中華のメニューを眺めて夏の到来を感じるのだ。
ぼたんは創業1948年、昭和23年、この地に店を構えて73年。変わりゆく町の中でずっと変わることなく営業し続けている。そんなお店で餃子を食べられることにロマンを感じずにはいられないだろう。
ぼたんの餃子はとても優しい。肉餡は野菜がメインで甘みがあり、程よいニンニクの香り。皮はしっかりと歯ごたえある弾力を残しつつ舌触りは滑らか。皮も肉餡も優しい。SDGsがキーワードの現代にSGEs(Sustainable Gyoza Eats)という概念があるとしたらそれはおそらくぼたんの餃子だろう。ここの餃子だったら優しいから毎日食べても大丈夫。ちゃんと食べる人の健康を考えてくれている持続可能な餃子。お客さんに高齢者が多いのも頷ける。
そして名物のレバニラ。レバーが苦手な友人はあまり乗り気ではなかったが、ここのレバニラなら大丈夫と押し切って注文した。心優しい友人は美味しい~と言いながら食べていた。でも私は見逃さなかった。レバーを避けて野菜ばかり食べていたことを。レバーを小さく刻んで飲み込むように食べていたことを。でも苦手なものは苦手だよね。頑張ってくれてありがとう。
レバニラに最近どハマり中の私はその美味しさに感動。レバーと野菜がタレによく絡んでいて最高。やはりこうじゃなきゃ!
一緒に頼んだ炒飯も優しい味付けながらしっかり美味しかった。
浅草生まれ浅草育ちの友人がぼたんをおすすめしてくれた理由がよくわかる。日常に中華を。そんな言葉が似合うお店。いつまでもお店が続きますように。
店舗基本情報
店名:ぼたん
電話番号:03-3841-5040
予約可否 :不可
住所: 東京都台東区花川戸1-8-1
アクセス:
東京メトロ銀座線 浅草駅 (徒歩2分)
都営浅草線 浅草駅 (徒歩4分)
URL:https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13112177/
営業時間
11:00~21:30
定休日
金曜日
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