三鷹のグラバー亭。ガクログ3.2。

グラバー亭。最初店名を聞いた時、エッチなお店かと思ってしまった。
本当はエッチなお店ではなく、三鷹にある長崎ちゃんぽんが名物の中華料理店。
そもそもグラバー亭という名前は長崎県にあるイギリス人商人のグラバーの旧邸、グラバー邸から来ているという。
1859年長崎開港後すぐにやってきたグラバーは日本で初めての洋風建築を完成させた。それがグラバー邸として今も観光名所として残っているのである。
長崎ちゃんぽんの店を出すにあたって店主のちょっとしたギャグで店名が決められたのかな。
そんなことを想像すると少しほっこりした気持ちになる。

外観は黄色がメインカラーとして使われており、龍踊りのイラストが描かれている。なんとも可愛らしい。
こういうイラストが看板に描かれているお店は珍しい。記憶にない。
ただ、グラバー邸という店名であるならば、もう少しグラバーに関連するイラストでも良かったんじゃないかな。

引き戸の入り口扉をガラガラっと開けると、店内は手前にテーブル席が4つ。奥にはカウンター。
お店の一番奥にお手洗いがあるのだが、なんか色合いが良い。翡翠色のシンクに黄色いチェア。
めっちゃおしゃれやないかい。MOMAかよ。
もはやこの一角はおじさんたちのインスタスポット。ここでタバコをふかしながら電話してる写真なんて撮ったら100イイネは堅いだろう。

厨房ではお父さんとお母さんの２名体制で焼き台を担当。もう一名の女性がホールを担当している。
全員が寡黙に作業をこなしているが、雰囲気は決して悪くない。
調味料セットもホコリやベタつきがなく、非常に綺麗に管理されている、、、なんか見慣れないものが並んでいた。
金蝶ソース。
初めて見たが、長崎出身の子曰く、県内では有名で飲食店によく置いてある調味料らしい。
調べてみると長崎人なら誰しもが知るソースらしく、元々は皿うどんのために中華料理店で開発されたという。
金蝶ソースに興味津々。早く使いたい。

餃子と炒飯のサービスセットを注文。
まず炒飯が到着。
お皿可愛すぎ。珍しい青の雷文柄にゴールドで書かれたグラバー亭の文字。
スープのお皿からレンゲを取り出すとこちらにもグラバー亭の文字が。最高！
そんな素敵な器でいただく炒飯はナルトとグリーンピースの色合いが美しい。
チャーシューはあまり存在感はないのだが、よく炒められたお米にしっかりと味が染み込んでいる。
どちらかというとしっとりしたタイプの炒飯でかなりうまい！！
ただ、少しボリューム感に欠けるかな。あと1.5倍くらい欲しいところ。

炒飯が残り少しになったところで金蝶ソースを投入してみた。
結構サラサラしており、薄めの茶色いソースが炒飯全体に染み渡る。
味も濃過ぎず、フルーティな甘さと程よい酸味が炒飯にめちゃくちゃ合う。
金蝶ソースとても気に入った！美味しい！
炒飯のセットのスープは少し味が濃すぎた。

続いて餃子。
こちらもお皿が可愛く、焼き色が絶妙な餃子ちゃん。
ただよく見ると冷凍だった。。。
皮が薄めで肉餡が少なめ。味はとても強めに付いているが調味料の味で具材の味はほとんど感じない。
不味くはないけど美味しくもない。期待していただけに少し残念。

途中からは普通に食べるのでは物足りなくなってしまい、金蝶ソースをかけてみた。
炒飯に最高にマッチした金蝶ソースであれば何にでも合うんじゃないかと考えていた。
私自身餃子にソースをかけるのは初めてだったが、餃子とソースの組み合わせは、堂珍と川端のようにケミストリーを引き起こすのではないかと。
新たなる餃子世界の幕開けを期待して一口。

うん、違う。
餃子とソースは違う。

私の確信にも近い餃子新世界幕開けへの期待は無残なまでも崩れ去ってしまったけれど、美味しい炒飯を食べることができたので満足。
次はお店の名物でもある長崎ちゃんぽんか皿うどんでも食べてみよう。

店舗基本情報
店名：グラバー亭
電話番号：0422-45-1267
予約可否 ：予約不可
アクセス:
三鷹駅南口から徒歩２～３分
住所：東京都三鷹市下連雀3-25-8
URL：https://tabelog.com/tokyo/A1320/A132002/13046922/
営業時間
〔月～金〕
11:30～14:30
17:30～22:30
〔土・祝〕

11:30～15:00
定休日
日曜日・第二土曜日

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