学芸大学の二葉。ガクログ3.5。

学芸大学の双葉。ガクログ3.5。

 

学芸大学前から徒歩1分のところにある二葉。
お店は森に飲み込まれつつあり、謎の青いイルミネーションが不気味な雰囲気を醸し出している。この絶対に必要のないイルミネーションをつけちゃうところが町中華の愛らしいところだ。
室外機からは尋常じゃない風が吹き出されており、軽く吹き飛ばされそうになった。
ショーケースにはお馴染みにキタナシュラントロフィーが飾られ、星3つを獲得したようだ。期待が高まるところ。

店内は想像以上に広い。テーブル席と小上がり席があり40名以上は入れそうだ。
神奈川県山手駅の奇珍を思い出させるような厨房と店内をつなぐガラガラ窓が昭和を感じさせる。
そして何と言ってもパイプ椅子が最高。初めて見たかもしれない。町中華にありそうでない。
内蔵型のエアコンがガムテープで固定されており、そのテープを剥がしたら本当に崩れ落ちてきそうな迫力がある。というか、震度5くらいの地震でお店がぺしゃんこになるんじゃないかというくらい脆そうな古さだ。
お店の端には本棚があり、お決まりのラインナップがまばらに並ぶ。”鬼平犯科帳””ゴルゴ13″”人間交差点””釣りバカ日誌”。
読んでる人なんてほとんど見たことないこういう本棚は、もはや町中華の風水的なものなのか。最近では町中華の本棚を覗くのが私の楽しみになっている。

お店は混み合っており、相席は当たり前。テーブル席に他人同士がぎゅうぎゅうに押し込まれている。
私は男友達と2人で来ていたのだが、混んだ場合は相席になりますと一言添えられ、4人テーブルに案内してもらった。
学芸大学前という場所柄、高まる期待。我々の頭の中には女子大生と4人で中華を囲む妄想が広がっていた。そしたら金にモノを言わせてエビチリでも頼んじゃおっかなーとか。
そんな妄想むなしく10分後にはおじさん2名が着席し、中年男4人の最もむさ苦しい席が出来上がったのであった。

料理は生姜焼き、オムライス、餃子を注文。オムライスは二葉の名物だ。

餃子は使い込み薄くなった翡翠色のお皿に6つ。
絶妙な焼き目は黄金色に輝き、少しだけ羽根がついており、餃子の女神のたおやかな微笑みを感じる。
サクサクの焼き目の向こうにはニンニクが効いた甘めの餡がお出迎え。これは酢コショウで食べるのが最高だ。

軽めの食感なので、ぺろっと完食。小腹が空いた時にキリンクラシックラガーと餃子で一杯やりにくるのもいいかもしれない。

生姜焼きは玉ねぎなどは入っておらず、かなりお肉が多め。
甘めの味付けは生姜焼きっていうよりは、炭火焼き鳥の味がした。ガスコンロで調理しているのだろうが、炭火の味がするのが不思議であった。
ご飯がデフォルトで大盛りであったが、濃い味汁だくの生姜焼きのおかげで足りないくらいだ。

最後のオムライスはなかなかのボリューム感。そこにケチャップが蓋が外れてしまったかのようにドバドバッとかかっている。
卵のなかにはチキンライス。トマトの甘さと酸味が絶妙。
流石に真ん中付近のケチャップは過多ではあるが、全体に伸ばして食べればちょうど良い感じになる。
途中でお皿に添えられた紅生姜をつまんで食べれば、スプーンがエンドレスで動き続ける美味しさだ。

ホールで働くお母さんはかなり忙しいにも関わらず、優しくて丁寧。本当に素敵。
駅のそばにこんな町中華がある学芸大学在住の人が羨ましい。
これからもずっとこの場所で営業を続けていってほしいな。ごちそうさまでした。


店舗基本情報
店名:二葉
電話番号:03-3712-4152
予約可否 :予約不可
アクセス:
学芸大学駅から徒歩0分

住所:東京都目黒区鷹番3-3-17
URL:https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131702/13062121/
営業時間
[日~金] 12:00~15:00 17:00〜21:00
[土] 12:00~15:00

ラストオーダーは15分前
日曜営業

定休日
火曜日

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