武蔵境の末広。ガクログ3.3。

武蔵境の末広。ガクログ3.3。

小さい時から何回か行ったことのある武蔵境の末広。
駅から歩いて行くと20分以上はかかるのでバスで行くのが良いだろう。

末広の外観は町中華のお手本なのではないだろうか。
店の前にはKIRINの看板と出前のカブが停められ、赤い暖簾が揺らめいている。
ショーケースの中の少しお疲れ気味の食品サンプルが並ぶ。
テントは長年浴び続けた紫外線により、赤というよりは薄ピンク色になっている。
ビュービューと音を立てて働く室外機の上のお花が綺麗に咲いていた。季節が変わるんだなぁ。
なんという哀愁。これだけでお酒が飲める美しき町中華。

ガラガラと引き戸を開けると薄暗い店内の奥からおばあちゃんが迎え入れてくれた。
エプロンに刺繍された”50周年 末広”の文字。
創業50周年。50年間休むことなく店を開け続けるのは本当にすごいこと。
一切の甘えが通用しない世界で戦い続けている末広は町中華のレジェンドだ。
自分には到底できない。心からの尊敬。

瓶ビールがアサヒ、キリン2種、サッポロと豊富なラインナップに驚く。
キリンのラガーとクラシックラガーそれぞれ置いているこだわりがたまらなく嬉しい。
この日は車で来ていたので、ビールは断念。今度は徒歩で来てクラシックラガー飲もうっと。
餃子と炒飯を注文。むかーしからこのメニューしか食べてないので迷うことがなかった。

本棚にはHEAT、頭文字D、湾岸MIDNIGHT、ナニワ金融道。
車系中心のなかなか渋いラインナップだ。奥に懐かしの工業高校バレーボーイズがあるのも面白い。
私の友達にバレーボーイズのトラ子に似ている子がいるのだが、言ったら失礼な気がして未だ心の中に留めている。決して悪口とかではなく、純粋に似ていると言いたいのだ。
それにしても町中華あるあるの島耕作シリーズ、鬼平犯科帳、ゴルゴが一切ないのは珍しい本棚だ。

そんなことを考えているうちに餃子と炒飯が同時に到着。仕上がりタイミングを見計らいながら仕上げてくるあたりはさすがだ。
ちなみに私の料理を出すと同時におじさんはオカモチを担いでカブで出かけていった。厨房と出前を両方やってるのか!すごい!

鉄鍋で焼かれた餃子はこんがりと焼き目が黄金色でピカピカしている。最高のイルミネーションだ。今年のクリスマスツリーには末広の餃子でもぶらさげよっかなー!
ヒダはかなり深めに刻まれている。両脇の皮の接着が甘めなのはご愛嬌だ。
肉餡は少なめでかなり細かく具材が刻まれているミンチタイプ。
味付けは薄めで中華だしの香りの奥から少し酸味を感じる。
皮も餡もゆるめで、ネッチョリ食感はないタイプの餃子だ。
お醤油とラー油、お酢を使って食べた。

炒飯の具材はは卵、ねぎ、チャーシュー、ナルト。ナルトの量がとても多いのが特徴。
田町の亀喜を超えてナルトの含有量ナンバーワン炒飯だ。ナルト好きの私にとっては好都合。
ご主人が丁寧に鍋を振るっていた炒飯はパラパラ感としっとり感が共存している。
ガツンと入れられたラードとナルトがいい味出している。
めちゃくちゃうまい。最高。

量が多めなので餃子とチャーハンを食べ終わる頃には動くのが億劫なくらいお腹いっぱいに。
炒飯550円、餃子380円。合わせて930円。930円でこの満足感はすごい。
おばあちゃんに”ごちそうさまです。”と伝えてお店を出る。
あと何回このお店に来れるかな。いつまでも続いていって欲しい貴重な町中華。


店舗基本情報
店名:末広
電話番号:0422-31-9302
予約可否 :予約不可
アクセス:
JR中央線武蔵境駅下車徒歩20分
住所:東京都三鷹市深大寺2-35-26
URL:https://tabelog.com/tokyo/A1320/A132003/13063363/
営業時間
11:00~15:00、17:00~20:00

定休日
月曜日

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