十条の王華。2020/4/13閉店。

大好きだった王華が閉店してしまう。
黄色い看板が目印の王華。手のし餃子の王華。いつも綺麗で清潔感のある王華。元気で明るいお母さんのいる王華。
私にとっていろんな想い入れがある王華。その王華が閉店してしまうことはとてもとても残念で悲しいことなのだけど、今はそれ以上に48年もの間、お店を続けてきたお店の方々にお疲れ様という気持ちと感謝の方が大きい。

十条降りて少し歩くと見えてくる派手な黄色い看板。
創業48年ということもあり建物自体はやはり古くなっているが、店内はいつ行っても綺麗で清潔感がある。お母さんが一生懸命清掃されているのが伝わってくる。いつもカウンターに座りたいんだけど、タイミングが悪く(良く？)テーブルに誘導されることがほとんどだった。今日こそと思ったのだが、結局この日もテーブルに案内されてしまった。最後まで厨房を眺めながら餃ビーすることは叶わなかった。

いつものセット(餃子と瓶ビール)を注文。餃子を待ちながらお通しのおひたしをつまみに瓶ビールを飲み、厨房の音に耳を澄ます。昔から良く聞いていた音。餃子の焼けるパチパチという音、、、のはずだったが、この日はテレビで流れる緊急警察24時のサイレンの音でほとんど聞くことができなかった。でも長年聞いていた音なので聞かなくても想像すれば簡単に思い出すことができる。もうこの音が聞けないのか。
ホールではお母さんがテキパキと愛想良くお客さんをさばいていく。本当にパワフルでかっこいい。長年続く中華料理屋さんには必ずと言っていいほど元気なお母さんがホールに立っている気がする。王華はその代表だ。

手のし餃子はシルバーのお皿の上に載せられて登場する。この餃子はなんと言っても皮がうまい。特に焼き目。カリカリモチモチのこの皮は市販では味わうことができない手のしならではの食感を生み出している。餡は粗切りの野菜が中心で軽めなのだが、この餡と皮が混ざり合うと口の中で、また新しい第三の食感が生み出されて更にうまくなる。味付けは餡のニンニクの香りとほのかな甘みが特徴。本当においしい餃子。

餃子好きなら一度は食べて欲しい王華の絶品餃子。コロナの影響で最後に食べに行けないのが残念だが、王華の味は一生忘れないだろう。ごちそうさまでした。そして長い間お疲れ様でした。OHKA THE FOEVER!!

ちなみに今後も中目黒で息子さんがやっているOHKATHEBESTDAYSで王華の餃子を食べることができます。

店舗基本情報
店名：王華
電話番号：03-3907-0289
予約:不可
アクセス:
十条駅から51m
住所：東京都北区上十条2-28-5
URL：https://tabelog.com/tokyo/A1323/A132304/13105922/
営業時間
11:30～15:00
17:00～22:00
土・日は、21:00終了
定休日:金曜・祝日

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