中目黒の高伸。ガクログ3.6。
中目黒の高伸は中目黒駅から5分くらいの目黒銀座商店街を一本左に入ったところにある。
ちょうど中華の名店幸楽から1分くらいの距離にある。
外観はいたってシンプルで暖簾などは一切かかっておらず、高伸と書かれたサッポロの看板が目印だ。
店内はテーブル席が8つとカウンターが5席。ランチ時だったこともあり、店内は少し混み合っており、お一人様用のカウンターが埋まっていた。
仕方のないことだが、3人組が座っている4人テーブルに1人押し込まれる形に。
んー、少し待ってカウンター席に入ればよかった。というか、まだ埋まっていない4人テーブルに入れてくれないだろうか。気まずい。落ち着かない。前も横もパーソナルスペースを侵されている。
そして店内は密閉された空間なので音が反響してかなり騒がしい。ここまで居心地が悪いこともなかなかない。
遠い位置にあったメニューを取ることなく、いつも頼む餃子セットとビールを注文。
程なくして運ばれてきたのはなぜか唐揚げ定食。
「あれ、僕餃子セットですけど」と言うと、「イヤ、アナタは唐揚げ定食デス。」と強気に応戦。
いや、僕餃子セットです。いや、アナタ唐揚げ定食とイッタ。これが3回くらい続いた。
もう諦めて唐揚げ定食を受け取ろうとしたとき、相席していた3人が私が餃子セットを頼んでいたと証言。不服そうに店員さんは厨房に戻り、注文の変更をしに行ったのである。相席も悪いことだけじゃない。3人組にお礼を伝えた。
その後も同じテーブル4人全員が炒飯セットだったこともあり、お母さんが4人分の調味料用の小皿を持ってきた。その際にお醤油、ラー油、お酢の調味料を4人で一つずつ回して、各自の小皿に入れていくという連携プレーが実現した。先ほどの誤注文の一件があって私と相席の3人グループは少し仲間意識が芽生え始めていたのであった。
ただ、その仲間意識も私の目の前にビールが運ばれてきたことで崩壊に向かうことに。
彼らは明らかに仕事の休憩中であり、目の前で餃子をつまみながらビールを飲む私は目の毒でしかない。
そこから少しずつ生まれ始めていた仲間意識は完全に終了した。
私はビールをできる限り不味そうに飲むこと、一口飲む度に心の中で”ごめん”と呟き続けることで彼らの許しを乞うのであった。
4つの大きめの餃子は夜空に輝く三日月のように美しいフォルムをしている。
皮は意外ともっちり感があり、しっかりと肉餡を包み込んでいる。
肉餡はお野菜中心でお肉感はあまりないが、シャキシャキとした食感とともにポタポタとスープが溢れでてくる。
野菜の水分だけでなく、中華スープが練りこまれているので、すごいジューシーだ。
お醤油少し、ラー油たっぷりで食べるのがコクが出てさらにうまかった。
炒飯も塩味(えんみ)が絶妙でうまい。
小さめに刻まれたナルトとチャーシューが良い味を出している。
パラパラというより、ややしっとり目のTHE・町中華炒飯といった感じだ。
結構好きなタイプ。この炒飯と餃子のセットで880円はかなりお得だ!
私が食べ終わる直前に3人組は完食して席を立ったので、
私は「うっす。」と言った。
3人組も「うっす。」と言った。
最初嫌で仕方なかった相席も最終的には悪くないなと思った。でも神様、次はどうか可愛い女子大生と同じテーブルにしてください。
そんな妄想をしながら腹パンでお店を出ていくのであった。
店舗基本情報
店名:高伸 (こうしん)
電話番号:03-3719-9198
予約可否 :予約不可
アクセス:
中目黒駅から353m
住所:東京都目黒区上目黒2-18-9
URL:https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131701/13008214/
営業時間
11:30~14:00/17:30~23:30(L.O.23:20)
日曜営業
定休日
土曜日
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