高円寺のタカノ。ガクログ3.7。
赤い建物に赤い看板。
真っ青な自動販売機とゴミ箱が看板より目立っている。
お店正面もくたびれた暖簾に曇りガラスというなんとも入りづらい雰囲気。
鬱蒼とした植物がやや清潔感に欠ける。
デザインの基本や飲食店のセオリーを全て否定するような店づくり。
外見なんてどうでもいい、料理さえ美味しければ良いと振り切っているように感じる。
少しでも目立とうとするチェーン店の派手すぎる看板に辟易している現代人にタカノの外観は少し安心感すら与えてくれる。
ガラガラと入り口の扉を開くとお母さんがニッコリお出迎え。お父さんのいらっしゃーいという声も気持ちが良い。
お店の雰囲気がとにかく良い。お母さんの接客が笑顔で優しくて、とにかく温かい。
いつも通りランチ時の店内はほぼ満席。この日もタカノファンで店が埋め尽くされている。
会社の休憩時間に来ているサラリーマンや土方のお兄ちゃん、ヤマトの運ちゃん、無職(私)など様々な職種、年代の人が集まっている。
外が暑すぎるのか、エアコンが弱いのか、はたまた男たちの熱気が原因なのかわからないが、店内は少し暑く、みんなうちわをパタパタと扇いでいる。
一番人気は炒飯に拳サイズの唐揚げが載っている唐揚げ炒飯。
味が濃い炒飯に味が濃い拳サイズの唐揚げが載った、とにかく味が濃い料理。だが、それが病みつきになるくらいうまいのだ。
この日は餃子も食べたかったので、ボリュームが半端ない唐揚げ炒飯は断念して餃子と生姜焼き定食を注文した。
この生姜焼きも私がタカノで好きなメニューの一つ。
餃子と生姜焼き定食は同じタイミングで提供された。
忙しい中でも出来上がりの時間を計算しながら調理するお父さんの技術はさすがだ。
その餃子はこの世のものとは思えないほど、美しい餃子だった。まるで絵本の世界から出てきたようだ。
ぷっくりと膨らんだボディ、綺麗に張り付いたような焼き目、均一にはんなりと織り込まれたヒダ。
幼き頃に初めて細川ふみえを目にした時の衝撃に似ている。ここまで美しいものがこの世に存在するのかと。
かぶりつくとサクサクサクっと皮が破け、パンパンに詰まっていた肉餡が姿を現す。お肉とニラ、白菜が粗切りされていて食感が良い。
一つ一つの素材の味がはっきり残っているのもこの餃子の特徴。お肉の旨みとニラの香りがダイレクトで伝わってくる。
お醤油を少し垂らして食べるのがちょうど良いかもしれない。良い素材を使ってるからこそ成立する餃子だ。うまい!
生姜焼きは分厚いお肉と玉ねぎがたっぷり山積みになっている。
タレは生姜というよりはニンニクと味噌の風味が強く、白米が何杯あっても足りないくらい濃厚な味付け。
これこそが生姜焼きのあるべき姿だ!
少し味が濃すぎる気もするが、うまい!最高!
腹パン大満足で店を出た。
タカノファンが多いのがよくわかる。
いつだってタカノは温かく迎えてくれてお腹も心も満たしてくれる。何だろうこの安心感は。
きっと西東京人にとっての聖母マリアのような存在なのだ。
店舗基本情報
店名:中華料理 タカノ
電話番号:03-3315-3311
予約可否 :予約不可
アクセス:
東京メトロ丸ノ内線【新高円寺駅】徒歩4分
JR中央線【高円寺駅】徒歩14分
住所:東京都杉並区高円寺南3-6-1
URL:https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131904/13047812/
営業時間
11:30~15:00 18:00~22:30
定休日
木曜日(臨時休業有り)
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