世田谷の長崎。ガクログ3.4。

たまたまSNSで友達がハウステンボスに行ってるのを見た。彼女と思われる可愛い彼女と楽しそうに風車の前でダブルピースだ。ちくしょう、私だって長崎に行きたいのに。ハウステンボスとかペンギン水族館行ったり、軍艦島とか五島列島にもちょっと足を伸ばしたいのに！なんで私は今日も朝から代々木公園で1人ブーメランを投げているんだ。(最近のブーム) 悔しい。画面越しの嫌味なほど晴天の長崎の風景とは対照的などんよりとした東京の空。この気持ちを抑えるには、そうだ中華しかない。私も長崎に行こう。

すぐに愛チャリにまたがり一心不乱にペダルを漕いだ。私は体格とは不似合いなほど立派なフトモモを持っている。たまに競輪でもやってたのと言われるほどだ。別に足が早いわけでもジャンプ力があるわけでもない、ただただ太いだけのこのフトモモがこの時ばかりは少し役立って、予定よりも10分早く長崎に到着した。私がたどり着いたのは松陰神社前の長崎だ。

即座に長崎ちゃんぽんを頼もうとしたのだが、店内のお客さんのほとんどが食べている豚バラ丼が気になった。このお店の名物なら食べておかないと。豚バラ丼と餃子を注文。
私が案内してもらったカウンター席は左にレジ、真正面に計りと電話、右にはティッシュが置いてあり、店番を任されているような気分だ。すると突然目の前の電話が鳴った。店員さんはみんな忙しく対応していて誰も出れない状態。鳴り続ける電話。これは私が出ないといけないのか。何度も受話器に手を伸ばしては引っ込めてを繰り返しているうちに電話は切れてしまった。私はなんてダメな男なんだ。困ってる人、1人も救うことができないなんて！だから可愛い彼女もいなければ、長崎旅行にも行けないんだ。

餃子は鉄鍋でこんがりと焼かれている。こんなに”こんがり”という言葉が似合う餃子が他にあるだろうか。深いヒダが4つ均等に織り込まれている。塩ベースのニンニク強め。野菜の割合が多く軽めの餃子なので、メイン+一品にちょうど良い。お酢を付けて食べるのがおすすめ。

豚バラ丼はシンプルに白米の上に豚バラがどっさり。ゴマとネギと紅生姜がトッピングされていて、味付けはシンプルな塩胡椒。自分でも作れるのではという疑問は持ってはいけない。単純にこの料理を楽しむのだ。お腹が減ったときにがっつくには最高の丼だ。ラー油の入れ物としては似つかわないジャムの瓶に入った自家製ラー油を垂らすとさらに美味しくなる。(なんでこの入れ物に入れたんだ)

ふぅー、お腹いっぱい。外に出てから本来の目的である長崎を一切感じられなかったことに気が付いた。なんで私は長崎と全く関係ない豚バラ丼と餃子を食べたのだろう。でも私の気持ちは満たされていた。自分が好きな時に好きなお店で好きなものを食べれることができれば私は一生幸せだ。(誰かと来れたらもっと幸せ。)

店舗基本情報
店名：長崎
電話番号：03-3427-5448
予約可否 ：予約不可
アクセス:
東急世田谷線世田谷駅徒歩７分
世田谷駅から147m
住所：東京都世田谷区世田谷1-14-16
URL：
営業時間
[火～日] 11:30〜15:00
17:00〜22:30(L.O22:00)
定休日:月曜

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