御徒町の一番。ガクログ2.6。

御徒町の一番。ガクログ2.6。

この日は友人と担々麺の名店”阿吽”に行くために御徒町に集合した。
お店はまさかの休業日。おえぇぇ。15分歩いたのに!
気を取り直して幸楽へ向かったが、こちらも休業日。おええぇぇ。阿吽からさらに20分も歩いたのに!
目当ての店に2連発フラれて路頭に迷う無職。とりあえず御徒町駅に戻ることに。

行きとは違うルートで戻っていると、ほぼ閉店してしまっている商店街にポツリと町中華を発見した。
なんとも哀愁漂う素敵な外観なのだ。看板に番号が付いているということは昔は出前をやっていたのだろう。
2012年開業したスカイツリーのフラッグが疲れ切っている。この調子だとあと20年はこのままだろうな。
内側の花柄のカーテンはお母さんが付けちゃったのかな。店内が見えないミステリアス中華だ。

扉をガラガラと開けると、19時半のご飯時にも関わらず先客はいなかった。少し嫌な予感。
若干ベタつく床は赤いお花の柄になっていて、まるでお花畑にいるような気分にさせて…はくれなかった。
高い位置にあったので写真を撮れなかったが、店内に置いてある招き猫は誇りをかぶり、もはや猫のぬいぐるみのようになっている。

入り口付近に設置されているテレビでは巨人戦が流れている。お母さんはずっと奥のテーブルに座ってその戦況を眺めていた。
本当は炒飯を頼もうと思ったのだが、メニューを見直してここは無難な麺類で攻めることにして、ワンタン麺と餃子に変更した。


ワンタン麺:650円

ワンタン麺。
昔ながらの中華そばという表現が一番わかりやすいだろう。濃いめの醤油スープは一口飲むとシンプルだけど、とてもおいしくて、安心感を与えてくれた。
ワンタンも麺も少し柔らかめではあったが、食べ応えがある。チャーシューも厚めで噛み応えがあってうまい。こんなにチャーシューが美味しいなら炒飯でもよかったかなと軽く後悔した。経験上、チャーシューが美味しいお店の炒飯はおいしいのだ。


餃子:450円

次は餃子。
普通サイズが5つ。
少し焼き目がプクプクしていて、銀座の萬福を彷彿させる。ちょっと萬福よりも水っぽい感じか。
箸でつまんで、何も付けずに一口。
おおおお、漬物みたいな味がする。明らかに食べてはいけない味。餃子のうまさは全く感じない。
本能的に顎の動きが止まり、喉が開かなくなった。体が拒絶している。

“これはお薬だ、これはお薬だ”と自分に言い聞かせてパッションで飲み込んだ。
iPhoneを持つ手を震わせながら撮った断面のブレブレ写真がこの鬼気迫る状況を如実に映し出している。

さすがに何も付けずにこれ以上食べることはできないと思ったので、醤油、ラー油で付けダレを作ろうと、お醤油を傾けたのだが、お醤油が出てこない。
あれ、おかしいなとモタついているとお母さんがやってきて、”こちらでやりますから”と無表情でお醤油の挿し口に爪楊枝を突っ込んでピストンさせていた。お母さんの熟練テクのおかげでお醤油が出るようになった。その惚れ惚れするような手慣れた手つきは経験豊富なお母さんにこそ成せる技だ。ありがとうございます。それにしてもそんな長いこと醤油が使われないことなんてあることに驚いた。
調味料をたっぷり付けて飲み込むように餃子を食べきった。

このお漬物のような味のする餃子を食べて、色々追加で注文しようと思っていたものはすべてやめることにした。
案の定、この15分後からお腹の弱い友人は少しずつ前傾姿勢になり、お腹の鈍い痛みを感じ始めていた。
やはりお店の中が見えないお店や客席から厨房が見えないお店はハズレが多い。またひとつ良い教訓になった。
そりゃ、招き猫から毛が生えてくるわ!よーし、口直しにセブンのエクレアでも食べようっと。


店舗基本情報
店名:一番
電話番号:03-5688-0499
予約可否 :予約不可
アクセス:
都営地下鉄大江戸線【新御徒町駅】徒歩1分
東京メトロ日比谷線【仲御徒町駅】徒歩6分
東京メトロ銀座線【稲荷町駅】徒歩7分
JR山手線・京浜東北線【御徒町駅】徒歩8分

住所:東京都台東区台東4-24-4
URL:https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131101/13113817/
営業時間
11:30~14:30
17:00~20:00
定休日
土日祝日

ガクログ,餃子,中華,うまい,おいしい,美味しい,おすすめ,人気,大人気,最強,激うま,町中華

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。