浅草の大精軒。ガクログ3.7。

浅草の大精軒。ガクログ3.7。

浅草で餃子と言えば、餃子の王さまか末っ子が有名なところだが、私のオススメは大精軒だ。
少し浅草の繁華街から離れているのだが、歩いて行く価値は十二分にある。
暖簾には店名の他に、”中華軽食”、”出前迅速”の文字が臙脂色で書かれている。
出前迅速とあるように外には数台の出前カブに岡持ちが何個も並んでる。すごい光景だ、こんなのピザーラでしか見たことない。

店内はカウンター席とテーブル席が2つとかなりこじんまりしている。我々が入った時には常連さんたちがカウンター、テーブル席に散らばり、店全体で楽しく話しているところであった。こんなローカルな中華があるのかと少し驚いてしまった。浅草ならではで羨ましい。
壁にびっしり貼りだされたメニューの文字が独特でかなり素敵。少し読みにくいが、印象に残る。
ただ、「あなたと私は餃子の中よ うまく焼れてあつい仲」のイラスト入りの張り紙の意味を理解するのに時間がかかった。いや、正直に言うと、いまだに理解できない。

餃子と炒飯、生姜焼定食を注文した。
事前のリサーチによるところ、生姜焼きが特に美味しそうだった。
それにしてもメニュー数が多い。とんかつ、カレー、親子丼に味噌汁まである。カレーは中華スープで煮込むことがあるので中華料理として理解できるが、親子丼とかトンカツ、味噌汁は中華のエッセンスが0に近い。多分常連さんとかが毎日トンカツを食べたい!味噌汁飲みたい!と要望をして、いつの間にか定番メニューになったんだろうな。私も馴染みのお店ができたらチョコクロ食べたい!っておねだりして、なんとかチョコクロを定番メニューにしてほしい。最近、食後にサンマルクでコーヒーとチョコクロを食べるのがルーティーンみたいになっているので、そのチョコクロまで町中華で食べられたら最高だ。

まずは生姜焼き定食が登場。
これが死ぬほど美味かった。私の生姜焼きランキングトップ3に食い込んでくること間違いなしだ。
このテリッテリになるほど濃厚に味付けされたお肉は分厚いにも関わらず驚くほど柔らかい。

生姜の香りは少し弱めだが、甘辛いタレが最高にうまい。ご飯が無限に食べれるタイプ。
欲を言えば、玉ねぎが入っていると嬉しいのだが、お肉だけでもボリュームは十分だ。
いやー、大精軒に行ったら絶対に食べるべき一品。

お次は餃子。
餃子の色見本のように焦げ目がグラデーションのようになっている。
友人と来ていたので写真を撮る際にさりげなくお皿の向きを変えて、焦げが強い方向から友人に食べさせるように仕向けた。鈍感な友人はそのことに全く気付くことなく、焦げが強い方から食べていた。
老舗にも関わらずヒダの折り方が下手っぴなのも面白い。肉餡が多めに詰まっていたので仕方ないところか。
食べてみると皮が分厚めもっちりで肉餡が驚くほどジューシー。
下味は煮干しの出汁が効いていて、同じ浅草にある馬賊の餃子と少し似ている。この味付けめちゃくちゃうまい。

炒飯はいたって普通。
少し炒めすぎではあったが、塩味(えんみ)がちょうど良い。
平均点以上の味ではあるが、生姜焼きと餃子がうますぎて期待値が上がってしまっていたため、特に感動はなかった。

我々が食べている間も常連さんが続々と店に集まり、賑やかになっていった。
こんなにローカル色の強い町中華は珍しい。長く続けられているというのは地元から愛されているということ。
その人気の秘訣は気さくでおしゃべりなお母さんだけでなく、美味しい料理があってこそだろう。
町中華が数多く残る浅草の中でもかなりアタリの分類だろう。絶対にまた生姜焼きと餃子を食べにこようっと。
個人的にかなーりオススメの町中華だ。


店舗基本情報
店名:大精軒
電話番号:03-3841-2757
予約可否 :予約可
アクセス:
入谷駅1番出口より徒歩10分
浅草駅(つくばEXP)から488m
住所:東京都台東区松が谷3-13-1
URL:https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13061872/
営業時間
11:00~21:00
休憩15:00~17:00
定休日
水曜日

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