恵比寿の栄楽。ガクログ3.7

私の中で恵比寿は餃子の町。安兵衛、ちょろり、大豊記、歩兵など実力店がずらり。餃子好きならほとんど知っている有名店だろう。ただ今日紹介したいのはもう少しマニアックなお店。栄楽だ。

入り口はスモークがかかり店内が見えず、ほとんどなんのお店かわからない。そのシンプルさ故に怪しげな外観はスピリチュアルな占い館のような雰囲気すら醸し出している。

ガラガラと扉を開けると店内は明るく広い。正方形の店内にはテーブルが綺麗に並んでいた。厨房と距離があるので、客席にはテレビの音が鳴り響いていた。3名ほど先客がいてが私の頭の上をずっと見ていたので、おそらく私はテレビの真下の座ってしまった残念な客だったのだろう。

ワックスがかけられて磨き上げられたピカピカの床。食事中に二度箸を落としたが交換しなかったほど綺麗だった。(3秒ルール厳守。)
美しく清潔な調味料置き場からお母さんの日々の努力が伝わってくる。

厨房にはマーシーを彷彿させる青いバンダナを巻いたお父さんが鍋を振るう。お父さんは左手で鍋を振るうときに右手も一緒に動いていた。マリカーでカーブするときに体ごと傾くタイプだろう。ちなみに私はゲームで負けそうになるとリセットボタン押すタイプ。ある時から誰も私とゲームをやってくれなくなった。ってこれ何の話。話は戻るが、餃子を焼くときはお父さんが両手で持ったテフロンのフライパンにお母さんが餃子を並べたり、炒飯を炒めてる途中でお父さんが奥の部屋に消えてお母さんにバトンタッチしたり、結構不思議な調理風景であった。

餃子は薄目で見ると動物にも見えるまだらな焼き目がチャームポイント。皮には9つのヒダが均一に織り込まれており、ここにも丁寧な手仕事を感じる。肉餡は粗挽きのお肉がかなりジューシーで、ぼたぼたと肉汁が溢れるほど。手切りしたザックザクの野菜が素晴らしい食感を生み出している。この日は青梗菜を使っているが、その日の仕入れ状況で餃子に混ぜ込まれる野菜が変わるので行くたびに楽しさがある。味付けはややケミカルさも感じるが私は好き。油っぽさと濃いめの味の餃子をビールで一気に流し込むとサウナでいう整いの感覚を覚えることができる。

炒飯は赤い焼豚の甘辛い味付けが全体に染み渡り、全体の味を整えていた。しっとり系の炒飯で途中から苦しくなるのでお酢を入れたり、付け合わせで出してくれる沢庵が大活躍した。

やはりいつ行っても良いお店。数ある恵比寿の餃子の中でもトップクラスの美味しさ。そしてまだまだ穴場なので今のうちにぜひ一度行ってみてほしい。

腹パン大満足で席を立った。
帰り際に自分がいた席を振り返るとどこにもテレビは置いておらずスピーカーから音だけが流れていた。一体みんなは何を見ていたのだろうか。私の頭の上に何か見えたのだろうか。今思うと少し怖い。外観から漂うスピリチュアル感は本物だったのかもしれない。そういうの詳しい人と今度一緒に行こうと思います。


店舗基本情報
店名:栄楽(えいらく)
電話番号:03-5420-6662
予約可否 :可
住所:東京都渋谷区恵比寿2-12-15
アクセス:
恵比寿駅から749m
URL:https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13135008/
営業時間
11:30~14:30
18:00~20:30
定休日
日曜日、月曜日

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