新代田の吉田屋。ガクログ3.6。

新代田の吉田屋。ガクログ3.6。

みなさん一度は食べログに騙されたことはないだろうか。
そもそも私がこのブログを始めたきっかけは、高評価のお店が全然美味しくなかったり、低評価のお店がとても美味しかったり、食べログの点数を全く信頼することができなかったことである。そもそも3.0以下に点が付かなかったり、評価する人によって点数のウェイトが変わったり、訳がわからない。何より最近はサクラが多すぎて正しい情報を得ることが難しい。
そこで餃子に関してはもともと詳しい自信があったので、自分が全部点数を付け用と決意したのである。世直しだ。

そんな食べログに不当評価されているお店の一つが、ここ吉田屋だ。
食べログ3.07。なぜか食べログは仕組み上3.0を下回ることがないので、吉田屋はほぼ最低点ということだ。
実際はどうなのか自分の舌で確かめに行くことにした。

この日人生で初めて新代田駅に降り立った。
新代田には名物名所なるものが何もなく、大学時代に井の頭線を使っていたにも関わらず、降りることはなかった。
新代田は何もない町だ。
駅を降りても目の前に環七がズドーンと走っていて井の頭線特有の少し田舎っぽくて人間臭いほっこりとした町の広がりは新代田には感じなかった。
環七沿いを3分くらい歩いたところに吉田屋はある。

痺れるくらい素敵な外観。こういうカオスな店構えは町中華ファンにはたまらない。
劣化しやすい食品サンプルはやめてショーケースには写真を並べる潔さ。

英語表記をしているが、豚の生姜焼きは”Niku shoga itame”と外国人には意味不明な表記。せめて”Ginger grilled pork”くらい書いて欲しいところ。
ちなみにエビチリは”Ebichiri”だ。

店内は外観同様にカオス。サッポロビールの冷蔵庫や水色の冷蔵庫が可愛い。
カレンダーは小さな店内に6つも掲示されている。店の奥に密集していて隣り合わせで4つも貼ってあった。
いまだに新潟の満州里のカレンダー7つの記録は破れていないが、都内では宝家の5つを超えてカレンダー選手権最高記録の更新だ。
カレンダーをいっぱいもらっているというのは地域の人に愛されている証拠。そしてそれを張り出しているのは地域のお客さんを大切にしている証拠。良いお店ということだ。

ふと上を見上げると不気味なものを見つけてしまった。おそらく招き猫。
その招き猫は号泣したギャルのように目元がマスカラで滲んでいる。
そして口から血を流しながら客席を見守っている。

もうご利益出し尽くした感がある。そろそろ引退させてあげて!

一橋学園の大黒楼ではサランラップでぐるぐる巻きにされてたな。。招き猫の人生は大変だ!
天井に空いた穴を塞ぐガムテープも気になる。誰かシャンパン激しめに開けちゃったのかな。
このお店気になることばかり!あぁ、愛おしい!!

餃子と炒飯、生姜焼きを注文。
厨房は白髪のおじいさん3人で回している。3人合計の推定年齢は軽く250歳は超えている。実は3人兄弟だそうだ。ちなみに名字は山田さん。
この日はいらっしゃらなかったが、普段は奥さんがホールを担当しているらしい。
家族経営ならではの温かさが吉田屋にはあるのだ。

まずはサービスのお通しとして冷奴と漬物、スープ。なんて贅沢なんだ。
日によっては焼豚がお通しで出てくることもあるという。
お店の経営が心配になるくらい素晴らしいサービスだ。

まずは餃子が登場。
吉田屋と書かれた丸皿に焼き目が美しい餃子6つ。
不揃いの形がなんとも愛おしい。食べるのがかわいそうに感じてきた。
少し皮の接合部分が弱く、肉餡がこぼれやすいので一口で食べるのが良いだろう。
肉餡は粗切りされた野菜多めの肉餡でニラの香りとキャベツの甘みがよく出ている。シャキシャキとした食感も残っている。
調味料による下味は弱めで、食材の味が生かされているレベルの高い餃子だ。とってもおいしい。

そして炒飯。
少し量は少なめに感じたが、お米一粒一粒がしっかりと炒められており、レンゲを入れるとビーチで砂遊びをしているようにホロホロと崩れていく。
具材はシンプルなのだが、醤油ベースの焼豚が全体の味を引き締めている。
こちらもとってもおいしかった。最高。

生姜焼き。
想像以上にボリュームがある。そして想像以上に茶色い。見た目だけでビールに合う最高のおつまみであることを確信。
食べてみると分厚めの肩肉の細切れに濃厚な生姜だれがガツンと染み込んでいる。しんなりシャキシャキの玉ねぎが肉の旨みをさらに引き出している。
激うま!!
ちょっと味付けが濃すぎる気もするが、白米があったらちょうど良いかもしれない。

最後お会計の際にサービス券をもらったのだが、そのサービス券がかなりレベルが高かった。
5枚で100円引き、そして有効期限が9月までというハードスケジュール。週1ペースだと100円引きの恩恵は受けられない。
それだけ頑張ってやっと100円引きとは、かなりレベルが高い。

腹パン大満足で店を出た。
この日は食べることができなかったのだが、気になるメニューが他にもたくさんあった。常連さんが頼んでいた牛丼やオムライスも美味しそうだった。
まだまだ吉田屋には通わないといけなそうだ。
こんなに安くて美味しくてサービス満点の吉田屋が食べログで3.0で評価はおかしい。納得いかない!

最後に私も新代田には何もないと言ったことを訂正したいと思う。
新代田には吉田屋がある。以上。


店舗基本情報
店名:吉田屋
電話番号:03-3460-9036
予約可否 :予約不可
アクセス:
井の頭線 新代田駅 徒歩3分
新代田駅から156m
住所:東京都世田谷区代田6-29-7
URL:https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131803/13062334/
営業時間
11:30-22:00

定休日
なし

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