渋谷の喜楽。ガクログ3.9。
喜楽は渋谷のクラブやホテルが密集する道玄坂エリアに店を構える創業60年を超える老舗ラーメン屋さん。
周りを見渡せば風俗店やラブホテル、無料案内所ばかりのイカガワシイ場所だ。
たまたま友人と着ているダウンが被っていた…こんな場所でペアルックで歩いている我々は側から見たら完全にアウトじゃないか。
お昼時になるとその場所に毎日のように10名以上の行列が発生する。
ただ意外にも回転が早いので行列があってもだいたい10分前後で入店できるだろう。
お店はカウンターのみの1階とテーブルが並ぶ2階席がある。
昔有名だった「シュッシュオジサン」はいるのだろうか。
シュッシュオジサンは厨房でずっと「シュッシュ、シュッシュ」とリズミカルに口ずさみながら調理する名物オジサンがいたのだ。
そして時が経つにつれて周りの従業員にも伝染し、店内全体にシュッシュシュッシュという効果音が耳鳴りのように鳴り響き続けた時期があったのだ。入店時に厨房を覗いたが、その効果音も聞こえず、オジサンの姿も見つけられなかったので、その文化はついに途絶えてしまったのかもしれない。
この日は友人と来ていたので2階席のテーブルに通してもらった。
場所柄、カップルで来ているお客さんを見ると、変な妄想をしてしまうのは私だけだろうか。ついついキョロキョロしてしまう。
ここの名物はもやしワンタン麺なのだが、私が激しくオススメしたいのは餃子と炒飯だ。
この日も迷うことなく、炒飯と餃子を注文。友人は私のオススメを無視して中華麺。この野郎。
餃子:500円
まずは餃子。
大きめの丸いお皿に大振りの餃子が5つ。
一体なぜこんなオーバーサイズのお皿をチョイスしたのかは謎。
余白の美学と表現すれば良いのだろうか。満ち欠けを繰り返す上弦の月のように美しい。
まずはこんがりとした焼き目の美しさに目を奪われる。
そして裏返して見てみると細かく織り込まれたヒダに感動する。
餃子の裏側という普段は見えない細部の美しさまでこだわるところはジョブズの時代のアップル製品のようだ。
これはまさに餃子界のアップル製品、”IGyoza”だ。”アイギョーザ”。
肉餡はよく練りこまれており、ふわふわのネッチョリ系。
餡が甘めの味付けでジュワッと肉汁があふれ出てくる。
甘いだけでなく、中華スープや生姜の香りが旨味を構成している。
そして何より餃子の温度が良い。冷たいわけではないが、熱くはなく、一口で食べてもしっかりと味わえるぬるい温度。
世の中の餃子のほとんどが熱々であるが、喜楽の餃子は絶妙なぬるさなのである。
隣の友人は一口食べてうまいと叫んでいた。
炒飯:800円
そして炒飯。
真っ白のお皿が少し残念ではあるが、炒飯の色合いが美しい。
焼きムラがあり、所々に真っ白な白米が出てくるのはご愛嬌だ。
具材は卵、ねぎ、チャーシューのみ。シンプル。
ご飯は結構パラパラしていて、
味ががっつり染み込んだチャーシューが味のベースになっており、その深い醤油の香りとラードのコクが混ざり合い、たまらなくうまい。
やっぱり龍朋や珉亭のように味が染み込んだチャーシューがベースになっている炒飯が好きなのだ。
この日も腹パン大満足で店を出た。
店を出たころには行列は途切れることなく10名ほど並んでいた。
ここの餃子と炒飯は本当にレベルが高い。行列も納得だ。
渋谷に来たらこれからも喜楽か兆楽という素敵な選択肢に悩まされるのであろう。
なんて幸せな人生だ!餃子万歳!餃子の奴隷最高!
店舗基本情報
店名:喜楽 (きらく)
電話番号:03-3461-2032
予約可否 :予約不可
住所:東京都渋谷区道玄坂2-17-6
URL:https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13001705/
営業時間
[月~金]
11:30~20:30
日曜営業
定休日
水曜日
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