高円寺の太陽。ガクログ3.4。

この日は久々に高円寺の赤天で餃子を食べながらご主人と世間話でもしたいなと思い、純情商店街を赤天に向けて歩いていた。
今日は何人前頼もうかーなんて考えていたのだが、遠くから赤天の明かりがなかなか見えてこない。
少し不安になったのだが、案の定シャッターが閉まっていた。
そして”家族の病気のためしばらく休業します”との張り紙が。。。
早くご家族が元気になりますように。そしてまたこの素敵なお店で美味しい餃子を食べれますように。
やはり名店の閉店は心が痛む。

気を取り直して太陽へ。
高円寺で太陽と聞いたら、川崎に本店を構える太陽軒を思い浮かべる人もいると思うが、ここで言う太陽は駅前のラーメン屋さんの方だ。
店内のドアを開けると、「いらっしゃい」とおばあちゃんが優しい笑顔で迎え入れてくれる。
さすが高円寺の人気店。18時という中途半端な時間帯にも関わらず、８割ほど席が埋まっている。
太陽は煮干しラーメンとジャンボ餃子で有名なお店でメニュー数が多いのも特徴。
ただ、私のオススメはジャンボ餃子ではなく、ミニ餃子である。ジャンボよりもミニの方が肉餡のジューシーさやボリューム感が私は好み。
ミニ餃子と呼ばれているが実際は普通サイズの餃子なのでご安心を。
店内の６割くらいの人がラーメンに餃子をトッピング、あるいは定食として餃子を食べているくらい人気なのだ。
私は餃子と瓶ビールを注文した。

餃子は皮から手作りされており、凍らせないで保存されている。
餃子の半分程の深さのお湯の中に餃子を投入して４分間蒸し焼きする。
その後お湯を捨てて油を上から流し入れてから2分半かけて焼き目を入れる。
全てがタイマーで管理されているので、いつ来ても焼き目は均一な状態で提供される。

ミニ餃子:300円

出てくるのは焼き目がかなり美しい餃子。浅草の馬賊や成城学園前の王府、幡ヶ谷の鍋屋のような焼き目の美しさだ。
食べてみると、皮がとにかくおいしい。焼き目がサクサクなのは見ての通りだが、上部のモチモチ感が半端ない！！
求肥を食べているようなモチモチ感。皮だけでもおいしいねー。
肉餡は味付けはかなり薄めでほのかな野菜の甘みとニンニクの香りを感じる。
タンメン屋さんで食べる餃子に少し似ている。個人的にはもう少しパンチが欲しいところ。あるいはラーメンの煮干しスープを隠し味で入れるのも面白いかもしれない。
醤油とラー油を付けて食べるのがちょうど良い。

餃子の単品とビールにもラーメンスープが付いてくる嬉しいサービス。
ラーメンスープは煮干しの味が効いていてうまい。
いつも炒飯を頼みがちだけど、次は絶対にラーメン食べてみよう。(毎回思ってるけどついつい餃子と炒飯を頼んでしまう。)

厨房をずっと見ていたのだが、焼き場と麺茹では東南アジア系の女性が担当している。
普段あまり見ない光景だったので軽く驚いた。
右手でオタマを持ちながら左手で重い中華鍋をちゃんと振れている。
そしてその女性はおたまの腹を使ってお米を潰して、調味料をまわし入れ、おたまでお皿に器用に盛り付ける、、、なかなかのオタマさばき。
手が空いた隙には麺まで茹でている。お店の中でその女性が一番忙しそうだ。
すごいなーと素直に感動した。
ちなみにお父さんは奥でスープ作りを担当している。

お会計は細かい小銭を渡すと、おばあちゃんが「細かいの助かりまーす」と喜んでくれるので、準備しておくと良いだろう。
太陽に来ると毎回5回ほど、このおばあちゃんの「助かりまーす」を聞くことができる。
運が良いと腰に手を当ててアリナミンを一気飲みするおばあちゃんを目撃することができるので、厨房内での挙動を常にチェックをしておこう。
太陽はラーメン店にも関わらず、手間暇かけた美味しい餃子を提供してくれる珍しいお店。
お腹の準備が整ったので、これから一慶に飲みに行こうっと。

店舗基本情報
店名：太陽 （たいよう）
電話番号：03-3339-2738
予約可否 ：予約不可
住所：東京都杉並区高円寺北3-22-12 第6東和ビル 1F
URL：https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131904/13000732/
営業時間
11:00～翌2:00
日曜営業
定休日
無休

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