高円寺の七面鳥。ガクログ3.4。

七面鳥は高円寺駅から歩いて5分くらいのところにある
白い暖簾に赤文字で”中華料理”と書かれ、中央の七面鳥という文字が素敵だ。おそらく特注品だろう。
引き戸をズリズリと開けると、大きなコの字型のカウンターが目の前に現れる。
そのカウンターは無垢の木材で触ると木のぬくもりを感じることができる。
建物自体は古いのだが、綺麗に掃除されていて、手書きのメニューも味があって町中華に来たという気分に高めてくれる。
今日は餃子とカツカレーを頼むことにした。

オムライスとカツカレーは七面鳥の2大名物であり、オムライス派とカツカレー派に別れるのだが、私はその時の気分で注文をする。
この日はガッツリお肉を食べたい気持ちだったのでカツカレーにした。
ちなみにカツカレーはメニューにはないが、普通にオーダーが通るので安心して頼んで大丈夫だ。

瓶ビールはアサヒ、サッポロ黒ラベル、キリンラガー、一番搾りと種類豊富に揃えている。これは非常に嬉しい。
そして自分で選んで勝手に冷蔵庫から取るスタイルなので私はキリンラガーをチョイスした。グラスもしっかり冷えている。

料理が来るまでにお通しとして白菜の浅漬けとポテトサラダを出してくれる。もちろん無料。
出してくれるだけで嬉しいのだが、このお通しがかなり美味しい。
浅漬けは甘めで優し目のお味。沢庵も大ぶり。
ポテトサラダはふわふわのジャガイモの甘みが酸味のあるマヨネーズがよく合う。
料理が出てくる前に瓶ビールと美味しいお通しで満足してしまいそうな勢いだ。

カツカレーは圧巻のビジュアル。ポパイの表紙を飾っただけある。
ワンパク男子にとってはそこらへんのグラビアよりも七面鳥のカツカレーの方が魅力的だ。
少し固めに揚げられたカツに濃厚なカレールーがたっぷりかかっている。
もう写真を撮っている時点でよだれが止まらない。iPhoneが防水でよかった。
やや酸味とスパイスの辛みのあるカレールーに中華スープを入れて煮込まれているのでコクが深まっている。
水分が結構飛んでいるので粘度が高めでドロドロ系。私の大好きな味だ。
カツの衣もカレーに負けることなく、歯ごたえを残して最後までサクサク食べれる。
七面鳥のカツカレーは私の中のベストオブカツカレーだ。

お次は餃子。
餃子は包みが甘く開いてしまっているが、ひだが美しく均一に織り込まれている。
肉餡は野菜が9割くらいでお肉は1割。
結構野菜もザクザクに切られているので食感が強く残る。
少し甘みと酸味を感じたのだが、もしかしたら浅漬け？が入ってるかもしれない。
味は薄めなので醤油とラー油のタレがちょうど良い。

お会計は1,260円。私の所持金は1,100円。160円足りていないことに気付く。
お母さんに謝ってお金おろしてきますと伝えると、隣の席で食べてたおじさんが立ち上がり、”俺のおごりー”と言いながら財布から160円を出してくれた。
おじさんにお礼を言うと”返さなくていいからなっ”とお尻を叩かれた。おじさんの粋な計らいを無駄にしないように、ご馳走様でした！と大きな声で挨拶して店を出た。
七面鳥の絶品料理に心から満足すると同時に、高円寺はやはり人情味あふれる素敵な町だと再確認した。
来れば来るほど好きになる高円寺。いつか住んでみたい町の一つ。

店舗基本情報
店名：七面鳥
電話番号：03-3311-5027
予約可否 ：予約不可
住所：東京都杉並区高円寺南4-4-15
URL：https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131904/13062466/
営業時間
11:30～15:00
17:30～21:00
日曜営業
定休日
土曜・不定休日曜

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