白金高輪の大宝。ガクログ3.5。

白金高輪の大宝。ガクログ3.5。

大宝はセレブの街、白金高輪にあるお店。
先日行った盛運亭から徒歩1分くらいのところに店を構えている。


黒地の看板が極道感があってカッコイイ。
ご主人はフレンチの名店で修行していた意外な過去があるが、奥さんの実家の中華料理店を継いだといことだ。
確かにご主人はフレンチとかを作りそうな品があり、おまけにイケメンだ。

壁にはぎっしりと手書きのメニューが並んでいるのだが、値段を見ると全体的に高い価格設定で結構驚く。
炒飯1,300円、最高値のカニうま煮はなんと2,500円。
町中華にしては高すぎる。ちなみに大宝から徒歩1分の盛運亭の炒飯は650円だ。
貧乏人の我々はもちろんカニうま煮なんて頼めるはずもなく、餃子、肉野菜炒め、炒飯を注文した。


肉野菜炒め:1,000円

最初に出てきたのは肉野菜炒め。
肉野菜炒めは豚肉、もやし、キャベツを強いとろみをつけて炒められ、塩ベースの味付けになっている。
野菜のシャキシャキ感ととろみが絶妙に絡み合い、めちゃくちゃうまい。レベル高すぎ、高杉くん!
今まで町中華で食べた肉野菜炒めというよりは、高級中華のような味わいだ。




餃子:650円

続いて餃子。
お皿は代々木八幡の芳月園と同じものかな?
火加減の問題か、焼き目は一つずつムラがある。
皮は手作りされており、かなり厚めでモチモチというよりは“ぎっちり”とした噛み応えがある。
浅草の馬賊にも似ているが、大宝の方が厚みと弾力がある。
肉餡は野菜中心でボリューム少なめなので、皮の存在感が強すぎて肉餡の印象がやや弱いが、ニンニクの効いた醤油ベースの味付けがしっかりと付いている。
これでもう少し肉餡が詰まっていたら、めちゃくちゃ美味しいかもしれない。



炒飯:1,300円

1,300円の高級炒飯は美しい褐色でしっとりとしており、餃子などに使われる楕円型のお皿に盛られれている。
炒飯は細かく刻まれたメンマが炒飯全体の味を支配しているのが印象的。今まで食べたことのない風味の炒飯だ。
味が染み込んだチャーシューのほろほろとした食感も最高。失礼かもしれないがカップラーメンの謎肉みたいな味の入り方だ。
独特な味付けであるが、衝撃的にうまい。 お父さんの味へのこだわりを強く感じた。
カニやエビが使われていないにも関わらず1,300円は少し高く感じるが、その価格を払うだけの価値がある。
作っている工程もお父さんがかなりの時間をかけて、リズムよく小刻みに体を動かしながら中華鍋を揺らしている。
調理に時間がかかるので、スピード勝負のランチタイムには炒飯を出していない理由もよくわかる。

大宝の店内は少し殺伐としており、緊張感があった。
料金設定や味付け、店内の緊張感から大宝は町中華というよりは、どちらかというと高級中華っていう感じを受けた。
かなり美味しかったのだが、普段使いするには少しハードルが高いかもしれないが、絶品炒飯を狙い撃ちで食べに来るのが良いのかもしれない。
炒飯好きな人は絶対に食べにくるべき逸品だ。


店舗基本情報
店名:中華料理 大宝 (タイホウ)
電話番号:03-3452-5625
予約可否 :予約不可
住所:東京都港区南麻布2-7-23
URL:https://tabelog.com/tokyo/A1316/A131602/13001670/
営業時間
12:00頃(開店遅れがち)~14:00
20:00頃(開店遅れがち)~22:00
定休日
土曜・日曜・祝日

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