友人とお店で待ち合わせ。お互いお店に着いたと言っているのに一向に会うことができない。漂流教室のように時空が歪んでしまったのか、はたまたパパとムスメの7日間のように誰かと魂が入れ替わってしまったのか。ミステリアスな想像をしていたが、もちろんそんなことはなく私が間違えて別の山田屋に着いていた。西新宿4丁目に同じ名前の中華料理屋があるなんて!そんなこんなでこの日に訪れたのはアイカービルに入っているラーメン山田屋の方。
※本当に待ち合わせ失敗するから注意!!
外観はとても暗い。立体ではなく料理の写真が入った食品サンプルを眺める人のために室外機の風を当ててくれる気遣いはさすが町中華。身も心も中華な気分だよ。玄関マットも食品サンプル側から入ってくるように向きを工夫されているカスタマーファーストな設計。これで入口がどこかなと迷うこともないだろう。
店内は激渋エモ散らかし。テーブルと小上がり、そして物置と化しているカウンター。カウンターの上にはエタノール、救急車、子ども用イス、たまご。これはエモ散ら…じゃなくてシンプルに散らかっている。テーブルの下には10年前の郵便番号簿があるので急にどこかの郵便番号が知りたくなっても安心だ。ホーローのコップにラー油を入れているのも微笑ましい。このホーローのコップはまさかラー油を入れられると思ってこの世に生を授かっていなかっただろうに。来世はLAのセレブの家でコーヒーを入れてもらえる人生を歩めるはずだからこれからも頑張ってね!
私のオススメは餃子とカツカレー。
餃子はなんと皮から手作り。6回折り込まれたヒダも美しい。
これだけたくさんのメニューがあるのに手作りというのは驚き。
山田屋の印刷がされたお皿からはみ出すほど大きい餃子は綺麗に焼き上げられている。
お肉も野菜もざく切りでニンニク強め。このテクスチャーがクセになりそうだ。
かなり荒々しさがあるものの、町中華の餃子としての完成度が非常に高い。
ビールのベストパートナーだ。
お次はカツカレー。
中華料理屋のカレーとはなんぞやというのを山田屋では味わうことができる。いたって普通のカレーなのだが、カレーのルーに中華スープを一緒に煮込んでいるので、普通のカレーとは濃厚さとコク深さが違う。
カツがほとんど見えないくらいのルーが全体にかかる。これはルーが多いのか、カツが薄いのかで言うと両方。薄いカツに多めのルーがかかってるのだ。
ルーは多ければ多い方が嬉しいが、カツは肉が厚ければ厚いほど良いわけではない。カツは衣の強さが大切なのだ。薄すぎるとルーに負けるし、厚すぎるとルーと溶け合わない。私の正解は全体は薄めだが、ガッチガチの固めに揚げてあるカツがベストだ。山田屋はそのお手本のようなカツなのだ。
うーん、いつ食べてもうまい。
炒飯、生姜焼きなどすべての料理が程よいジャンク感で男たちのツボをしっかり押さえている。
両方とも最高!
お店自体は古いけれど、なんというか新しいアジトを見つけたような感覚。これからもちょこちょこ利用したいお店。間違ってもデートで使うのは危険だが、男同士で飲み食いするにはちょうど良いお店。またここでダラダラ飲みながらくだらない話をしたい。
店舗基本情報
店名:山田屋(やまだや)
電話番号:03-3375-1906
予約可否 :可
住所:東京都新宿区西新宿4-11-18アクセス:西荻窪駅から460m
URL:https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13066030/
アクセス: 初台駅徒歩8分、西新宿5丁目駅徒歩5分
営業時間
[月〜金]
11:00~15:00 17:00〜21:00
[土]
11:00~15:00 17:00〜20:00
店休日
日曜、祝日
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