代田橋の一番。ガクログ3.4。
代田橋を少し歩いたところに雰囲気の良い町中華がある。こじんまりした外観は美しく手入れされていて、植木と赤い暖簾の組み合わせにエモさが残っている。お花の高さを計算してブロックが複雑に積み重ねられているところを見ると、店構えに拘りを持ったお店であることがよくわかる。お母さんお花すごい綺麗だね、高さもバッチリ揃ってる!でもまずは暖簾の向き直そっか。裏表逆になってるよ。
店内に入ると大きい水槽がお出迎え。数年飼っているという巨大な金魚はまもなく鯉と呼ばれるまでに成長している。その隣の水槽には土が敷かれていて何か昆虫系を飼育している様子だった。なんで人参の葉を育てているのだろう。頭の部分だけお水に浸かっている人参は何かとてもかわいく見えた。
店内の壁には数多くの子供達を病院送りにしたポケモンショックを彷彿させるピンクとイエローとオレンジの蛍光カラーのメニュー貼られ、目をチカチカと攻撃してくる。このチカチカメニューから今日の昼飯を決められるのが先か、ポケモンショックで病院に運ばれるのが先か。かなりきわどい攻防の結果、無事に唐揚げと餃子、瓶ビールを注文し、壁から目を離した。
待っている間に店内を見渡すと意味もなく2つ並べられた時計があった。それは私たちに何か時間という相対的な概念を改めて訴えかけてくるアート作品のようだった。そしてその奥には天井からぶら下がった透明粘着テープ。いわゆるコバエ取り。このお店は巨大化した金魚とコバエに囲まれながら、時計をテーマにした現代アートと人参の頭を眺めて餃ビーを楽しめるエンターテイメント型の町中華のようだ。
瓶ビールとともにオニオンスライスが登場。こういうおつまみを出してくれるお店大好き。料理が来るまで瓶ビールを美味しく飲める。
餃子は空から降ってきた隕石のように丸いお皿の上に盛られていた。真ん中の餃子は花山薫が握りしめたかのようにぐしゃっと潰れていたが、それはご愛嬌。餃子の不時着と言う名でNetflixで放映希望だ。食べてみると餡がとってもジューシーで醤油をベースにした下味がしっかりと舌に伝わる。ねっとりした餡の舌触りが丁寧に練り込んでいる証拠だ。何も付けないか、酢コショウで食べるのが良いだろう。
唐揚げは想像以上に量が多く、ここにもオニオンスライスが添えられていた。嬉しいのだが、オニオンスライスの一日の許容量を超えてしまっているような気がして少し体が心配になってしまった。唐揚げはもも肉にしっかりと下味が染み込んでおり、餃子同様にジューシーな肉汁がこぼれ落ちる。過剰摂取を気にしていたオニオンスライスとも相性抜群で瓶ビールが蒸発するように空になっていった。
最後の方は薄く刻まれたオニオンスライスを一枚一枚剥がしながら食べていった。もう玉ねぎ一個分は食べたであろうか。お母さん、これからは金魚でもコバエでも人参の葉でもなく、玉ねぎを育てるのはどうだろうか?オニオンスライス食べ放題中華なんて流行りそうじゃないか。ごちそうさまでした。
店舗基本情報
店名:一番
電話番号:03-3323-3607
予約可否 :不可
アクセス:
代田橋駅から543m
住所:東京都杉並区方南1-9-13
URL:https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131808/13105914/
営業時間
不明
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