北参道で餃子とワインと聞いた時、ザギンでチャンネーとシースーを思い浮かべた。パリのマレ地区に華僑がオープンしたという空想から生まれた中華レストランだという。そんなのやりすぎだろう。イケメンがギター、カメラ、コーヒーを趣味にするようにサルーズキッチンもシャレオツを極めている。
外観はガラス張りで暖かみのある照明が店内を照らす。お客さんのほとんどがファッション関係者の空気をプンプン放ちながらワインを楽しんでいる。私一人だったらこんなオシャレなお店に乗り込むことはできないが、この日の私には頼もしい3人の仲間がいた。ファッションデザイナー、モデル、ミュージシャン。これで私もこの場に馴染むことができる、完全武装。アベンジャーズ。
名物は春餅。モチモチの小麦粉の皮にハムや錦糸卵、もやし、パクチーなどを巻いて甜麺醤のタレをつけて食べる。いわゆるインスタ映えなメニューだ。インスタ映えが不要な私たちは食べたいものを好き勝手頼むことにした。その中でも美味しかったのは麻婆マッシュと花椒生ハム。麻婆マッシュは名前のままマッシュポテトに麻婆がかかっているお料理で、ひき肉とマッシュポテトの組み合わせが最高。もはや麻婆のベストパートナーは豆腐じゃなくてマッシュポテトなんじゃないかと思うほど。花椒生ハムはふんわりとした食感とギュッと詰まった旨みに思わずニンマリしてしまう美味しさ。ワインに合うようにメニュー構成されているのがよくわかる。
餃子は網目状の羽根がついており、見た目から美しい。普通の餃子の羽根よりもバリバリボリボリとした強い食感。このボリボリは口に挿入する角度を間違えると口の中に刺さるほど。それに対して肉餡はふんわり。食感のコントラストだけでも素晴らしい。下味もしっかりめで、生姜の香りが心地よく残る。塩味(えんみ)もバッチリ。何もつけなくても十分だが、黒酢をつけて食べると、コクのある酸味が加わりまた別の美味しさを楽しめる。この洗練されたおいしさは町中華の餃子とは一味違う、餃子界のロールスロイスと呼べるだろう。
そして水餃子も絶品。むしろ焼き餃子よりもおすすめ。季節によって変わる水餃子はどれも素材の味と食感をしっかりと活かした丁寧さを感じる。毎回驚きと新しい発見がある。
種類豊富なワインに丁寧で美味しい創作中華。店内の雰囲気も抜群。瓶ビール一択で大味な町中華の餃子ばかり食べている私にとって、たまにはこういうお店も楽しい。気になるあの子を誘っていくにはぴったりのお店だ。そういえばもうすぐバレンタイン。男子たちよ、チョコをもらってばっかりじゃなくて、逆に女の子をこういうお店に招待してあげるのも良いかもしれないぞ。くれぐれもワインを飲みすぎてひっくり返らないように注意しよう。背中に餃子のボリボリが突き刺さって、気になるあの子に惹かれてしまうぞっ。
店舗基本情報
店名:サルーズキッチンマーケット
電話番号:03-6804-6034
予約可否 :可
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷4-22-6
アクセス:
北参道駅から185m
URL:https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131715/13060698/
営業時間
ランチ12:00~15:00(L.O14:00)売り切れ次第終了
ディナー18:00~23:00(L.O22:00)
定休日
月曜
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