荒川二丁目の光栄軒。ガクログ3.4。

炒飯普通盛りが白米2.5合、大盛りが4合、特盛が5合。

桁違いのどか盛りでおなじみの光栄軒。常連さんにとっては迷惑な話だと思うが、最近はテレビやyoutubeなどに取り上げられることが多くなって、日に日に行列が伸びている。(という私もSNSに発信している張本人ではあるが、あまり影響力がないことが最近の調査でわかっているので大丈夫だ。)並んでいるお客さんはほとんど男性で、恰幅の良い人や土木作業員などいかにも大食いそうな人が多い。

この日は運よく20分程並んで入店。

友人と餃子と大盛り炒飯、レバニラ、焼肉定食を注文。

懐かしいおみくじマシン

待っている間、目の前に置かれていた懐かしいおみくじマシンをやってみることに。マシンに100円入れてハンドルをグルグル。何度回しても何も出てこなかった。ただ100円だけ失うことになった。凶を引くよりも運が悪いことがあることを知った。

そんな楽しい時間を過ごしている時、厨房は常に戦争状態。大量の食材が放り込まれた重い中華鍋をお父さんが両手で一生懸命振い、次々と料理を仕上げていく。その間も常にニコニコ。お客さんとコミュニケーションを取ったり、自ら注文も取る。その職人魂とサービス精神は感動ものだ。誰にも話しかけられていない時も、常に「ハァイ、ハァイ」と言葉を発し続けるのは長年お店を続けてきた中で染み付いた癖なのだろう。鉄鍋と五徳がぶつかる音、お父さんの「ハァイ」、お客さんのスプーンとお皿の当たる音。すべてが合わさって光栄軒の美しきハーモニーを作り上げていた。

餃子はなかなか焦げが強め。隣の人の餃子は焦げていなかったので、おみくじ通り運が悪かっただけのようだ。お皿に書かれた掠れた光栄軒の文字にキュンキュン。手作りゆえに一つ一つ形が異なるのも愛おしい。しっかりとした食感の皮にたっぷり詰まった肉餡。お肉と野菜が半々くらいだろうか。意外とあっさりしていて食べやすい。焦げが良い感じに味付けになっていたのでタレなしで良い。

友人の前に現れた大盛り炒飯は砂場でバケツをひっくり返した砂山のようなボリューム。富士山のような末広がりの縁起の良い形に惚れぼれ。やはりこの量の炒飯を炒めるのは大変で場所により味ムラがあるが、全体的に薄味で最後まで飽きない味付け。焼豚もごろごろでおいしい。友人はこれをペロリと食べ終えて、特盛にしなかったことを後悔していた。すごい。

感動したのはレバニラ。ぷりぷりなレバーがどんどん出てくる。味付けも絶妙でご飯やビールが無限にいける美味しさ。新鮮なレバーを塊で仕入れて丁寧に下処理をされているからこそ。おすすめ。

大食いの友達に助けてもらいながらなんとか完食。お会計はたったの2000円ちょっと。これは商売というよりももはや社会奉仕活動。お父さんお母さんのサービス精神や絶え間ない努力は感動ものだ。地元から愛されるのもよくわかる。一時はお父さんが体調を崩されて休業されていたこともあるそう。こんなに毎日ハードに働いていたら当然だ。後継者問題が心配だが、光栄軒はいつまでも続いてほしい町中華の一つ。日本の文化遺産だ。


店舗基本情報
店名:光栄軒(コウエイケン)
予約:03-3806-4924
予約可否 :予約不可
アクセス:
都電荒川線「荒川区役所前」電停から徒歩6分
JR常磐線「三河島」駅から徒歩8分
荒川二丁目駅から399m
住所:東京都荒川区荒川2-4-3
URL:https://tabelog.com/tokyo/A1324/A132401/13018599/
営業時間
11:00~15:00
17:00~21:00
定休日
月曜

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