駒込の兆徳。ガクログ3.4。

駒込の兆徳。ガクログ3.4。


月1万円のお小遣いの中でカツカツの生活をしている先輩と昼ごはんを食べることに。
週に一度、会社の帰り道に缶コーヒーを買うのが最高の贅沢というお財布事情にも関わらず、兆徳には月のお小遣いの10%を消費してでも行ってみたいということで駒込駅に集合した。
駒込の兆徳はとにかく炒飯が有名なお店。
土日になると名物の炒飯をお目当てにお店の前には長蛇の列が作られる。
お店の看板に書かれた兆徳の文字があまり中華料理屋で使われる字体ではなく、個性的で素敵だった。
差し色で使われている黄色も良いアクセントになっている。

我々が行った時に10人ほどの行列ができていた。
列に並んで待っていると、店員さんが行列を確認しに店から出て来て、列の中に女友達がいるのを見つけると手を引っ張って優先的に案内していった。
並んでいる人達に気を遣って遠慮する女友達を「いいの!いいの!」と言いながら列から店内に誘導する姿を見て、前に並んでいたお客さんたちは不満を言っていた。そりゃそうだ。
そんなこともあったが、行列に並んで15分くらいで店内に入ることができた。
店内はカウンター席とテーブル席合計で20席程度、そして2階にお座敷があるようだ。

少し面白かったのが、調理場で鍋を振るう男性の方の背中のシミ。
なぜあそこに汁が飛んでいるのだろうか。一体厨房で何があったのか。
一昔前に流行したペイントデニムみたいなノリで背中にもアクセントを入れたのだろうか。
謎は深まるばかりである。それにしても働く男としてカッコイイ。

我々の注文は炒飯、タマゴ炒飯、餃子、揚げ餃子。
普通の”炒飯”が醤油味で”タマゴ炒飯”が塩味。
私にはタマゴ炒飯は薄味で淡白に感じてしまうので、いつも”炒飯”を食べている。
これは完全に好みなので初めて行く人は塩味が食べたいならタマゴ、醤油ならノーマルを選ぶのが良いだろう。




まずは餃子2種類。
焼き餃子と揚げ餃子だ。
焼き餃子は綺麗な焼き目ながら形が不揃いで皮の包みが甘く、サイドは開いてしまっている。
食べてみるとやはり肉汁ジュワッと系ではなく、野菜のシャキシャキ感を楽しむタイプ。
ニンニク不使用で薄味であるが、生姜の味がアクセントとなっている。
揚げ餃子は甘酸っぱい餡がサックサクの餃子にたっぷりとかけてある。
スーパー銭湯の寝湯くらいの深さの餡に浸って餃子も気持ちよさそうにしている。
お値段は焼き餃子よりも高いのだが、断然揚げ餃子の方が美味しい。
とにかくこんがりと揚げられた皮の食感が良い。それがねっとりとした餡と絡まるとなお美味しい。

そしてついにタマゴ炒飯とご対面。
タマゴ炒飯はネギと卵だけの超シンプルスタイル。
お米一粒一粒が黄金の輝きを放っている。
ウオォーーー、眩しくて目が開けられない!!
手探りでレンゲを探し、炒飯にレンゲを入れると溶けかけの氷山のようにパラパラと米粒が崩れ落ちて来る。
いや、氷山というより金塊が眠る鉱山を掘っているような感覚だ。
パラパラ炒飯のお手本のような食感。
薄味ではあるが、塩とほのかなネギの香りが絶品の一品だ。
ただ途中から薄味に飽きてしまうので、途中から先ほどの揚げ餃子の餡かけをかけるのが、私の楽しみ方だ。

続いて炒飯。
先ほどの黄金の炒飯と比べるとだいぶ褐色のビジュアルで、具材はネギ、卵にチャーシューが加えられている。
こちらもタマゴ炒飯同様パラパラな食感で口の中でお米の一粒一粒が自らの存在を主張してくる。
褐色のお米からは焦げた醤油の香ばしい香りが一気に鼻を抜けていき、タマゴ炒飯にはなかった深いコクを感じることができる。
やはり私は醤油ベース是非共またの炒飯の方が好み。どんなに食べても飽きない美味しさがそこにはある。

ちなみに先ほどの店員さんが妻子持ちでありながら先日お台場でナンパした子をお持ち帰りした話を大きな声でずっと話していた。
もちろん私は興味津々で聞いていたのだが、子ども連れのお客さんもいるのでもう少し配慮した方が良いだろう。
色々と接客や店内に関してはツッコミどころ満載だったのだが、美味しければオールオーケー!
ここは餃子というよりも炒飯を食べにいくお店かもしれない。


店舗基本情報
店名:兆徳
電話番号:03-5684-5650
予約可否 :予約可
住所:東京都文京区向丘1-10-5
URL:https://tabelog.com/tokyo/A1323/A132301/13051394/
営業時間
【平日】
11:30~14:30
17:30~23:00

【土・日・祝】
11:30~14:30
17:30~22:00
日曜営業
定休日
不定休

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