錦糸町の栄福。ガクログ3.4。

ドラマのセットのような内装。今にも雨に唄えばのジーン・ケリーの最大の見せ場が訪れそうな街灯風のランプが店内の中央に設置されている。街灯に飛びつき、帽子を取って顔に雨を受けながら歌う。そんなシーンを想像しながらあのライトはきっと取り付けられたのだろう。調味料入れはギニア国旗を想像させる。ギニアにルーツを持つシェフの遊び心を調味料入れで表現したのかな。カオスな店内にオラわくわくしてきたぞ。

名物はじゃりちと呼ばれる豚の生姜唐揚げ。９割以上のお客さんが頼む名物メニューだと言う。生姜が苦手だと言う友人の主張を無視して注文。そして餃子と瓶ビールをオーダー。

10分ほどで3枚並んだじゃりちが登場。お皿は池袋の東軒のお皿と同じシルエットだ。食べる前から生姜の香りが食欲をそそる。ザクザクとした衣の中に醤油と生姜の味が染み込んだ豚肉。こんなの美味しくないはずがない。最高にうまい。
2人で来ていたので必然的に1枚余るのだが、平和的解決方法で半分にすることに。いつもぼっとしている友人なので、私がお箸でカットした。見た目は大きいがほとんど衣の方を友人のお皿に取ってあげた。案の定友人はお肉がほとんど付いていないことに気付かず食べている。馬鹿め。

続いて餃子。小さめな餃子が5つ並んでいた。焼き目がグラデーションのように少しずつ薄くなっている。写真を撮るふりして若干焦げている方を友人に向けて食べ始めた。案の定友人は気付いていない。餃子自体は小さめで野菜のミンチが中心なのでスナック感覚で食べれてしまうライトなタイプ。ニンニクも効いているのでビールにもよく合う。がっつり餃子が食べたい人には少し物足りないかもしれないが、おつまみとしては合格かな。
もちろん餃子も一つ余った。すると友人はおもむろに箸で掴んで口に運んだ。まさか。器用に前歯で餃子を半分食べてお皿に戻した。笑顔であと食べていいよって。おい、30超えたおじさん同士がやることじゃねぇ。女子高生のファミレス以下だ。そんなピュアな友人の行動に自分のズルさ小ささを反省しながら歯型の残った餃子を美味しくいただくのであった。アーメン。

店舗基本情報
店名：栄福 （エイフク）
電話番号：050-5456-7034
予約可否:可
アクセス:
錦糸町駅 南口 徒歩7分
住吉駅から455m
住所：東京都墨田区江東橋5-15-8
URL：https://tabelog.com/tokyo/A1312/A131201/13002980/
営業時間
[木～火] 11:30～15:00(L.O.)
17:00～21:30(L.O.)
定休日:水曜

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