亀戸のすえちゃんち。ガクログ3.2。
小学校の時、毎日半袖半ズボンで学校に来る友達がいた。彼の名はすえちゃん。いつも給食で出た食べ物を学校が終わるまで口の中に保管して、帰り道に口の中のボロボロになった食べ物を見せて自慢してくる変わったやつだった。そんなすえちゃんが10年以上ぶりに連絡をくれた。私のインスタを見てくれてるのだろうか、餃子を食べに行こうと。小学校の時は不潔で苦手だったのだが久々に再会できる楽しみあり、一緒に行くことにした。そしてそんなすえちゃんが紹介してくれた店が、この亀戸のすえちゃんちだった。
久々に会ったすえちゃんはかっちりとしたスーツを着てアタッシュケースを持っていた。私はどこかで半袖半ズボンで会えることを期待していたので少し寂しかった。すえちゃんもついに社会のルールと寒さに屈してしまったようだった。真逆のイメージに驚きが隠せなかったが、久々の再会が嬉しいことに違いない。
すえちゃんちは黄色い看板に赤い暖簾、緑のマットがひいてあり派手な店構え。店内はオーソドックスな町中華スタイル。雰囲気は抜群、ここに餃子と瓶ビール。これで役者は揃った。
餃子はビアンキのチェレステカラーのお皿に5つ美しく並んでいる。ついついお皿ごと食べてしまいそうだ。若干焦げカスが気になるが、ヒダはなんと9つも織り込まれている。ひだの数は愛の数、店主からのメッセージだ。ありがたい。肉餡はぷりんとして皮との一体感はあまりない。ニンニクが少し強めなので苦手な人もいるかもしれないが私たちはモーマンタイ。ビールをばちこんと決めて即完食。
お次に出てきた豚キムチはsimlple is bestそのもの。豚肉がキムチと一緒に炒められている。当たり前のことのようだが、豚キムチは頻繁にモヤシ混入事件が発生し、水が出て味がぼやけることが多いのだけれども、すえちゃんちのシンプルバージョンは味がはっきりしていてはありがたい。お酒によく合う。気づいたら瓶ビール4本目に突入していた。思い出を遡ったりお互いの近況を話したり楽しい時間を過ごしていた証拠かな。
いい気分でお店を出た後、すえちゃんは私をファミレスに誘った。もう一軒くらい飲みに行くものだと思っていたのでファミレスの提案に驚いたのだが、すえちゃんがパフェを食べたそうだったので提案を受け入れた。席につくとすえちゃんはメニューも見ずにパフェとコーヒーを2人分ずつ注文した。そしてアタッシュケースからファイルを取り出して私の前に置いた。すえちゃんは言った。保険に入らないか?私の目の前には数々の保険のパンフレットが並んでいた。すえちゃんいつの間に保険屋さんに転職したんだい?今日はもともと保険の話がしたかったのか?私の口の中にあるパフェのコーンフレークは噛み砕かれることもなく口の中で自然に溶けて消えていくのであった。あの日の放課後すえちゃんが見せてくれた給食のように…。
店舗基本情報
店名:すえちゃんち
電話番号:03-3682-0141
予約:不可
アクセス:
亀戸駅から238m
住所:東京都江東区亀戸6丁目24-8-103
URL:https://tabelog.com/tokyo/A1312/A131202/13100590/
営業時間
ランチ[月~金]
11:30~13:30
夜[月~土]
17:30~
定休日:日曜・祝日
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