恵比寿の天童。ガクログ3.5。

餃子激戦区の恵比寿で長年店を構える天童。
私の恵比寿の推し店でもある。ちなみに中学生の時は加護亜依推し。モー娘。が好きでお年玉のほとんどを加護ちゃんの生写真に費やし、毎日モー娘。の番組を録画してスローモーションで見ていた変態ファンだ。ビデオのラベルには『サッカーベストゴール集』と書いて家族を欺いていた。きっとバレていただろう。

話は戻って天童に行くなら17:30以降をおすすめする。なぜなら天童は17:30以降は餃子がなんと半額の250円で食べることができるのだ。通常はハッピーアワーのように客層が減る18時まで安くするお店が多いが、天童はなぜかその逆のピークタイムに半額セールを持ってくる変わったお店なのだ。みんなに美味しい餃子を食べて欲しいという店長の心意気が素敵だ。
名物はナスかけご飯。通称ナスハン。麻婆茄子がご飯にかかった感じで挽肉たっぷりの餡とふにょふにょのナスと濃厚に絡み合ったところにラー油がドバッとかかっている。こんなの美味しくないはずがないだろう。最高だ。このメニューは30年前にまかないから生まれたという。なんという幸せな従業員たちだ。
今日はハシゴ酒する予定だったのでボリューム満点のナスハンはパスすることにして、餃子と瓶ビール、回鍋肉を注文。
テーブルにひかれたさくらんぼ柄のクロスが可愛い。あ、天童は山形の地名でその名産品がさくらんぼだからか！今記事を書きながら気付いた。こういうさりげない感じ好きだ。

餃子が登場。丸いお皿の上に少し大きめの餃子が5つ。お皿と餃子の形状といい、強めの焼き目といい、なんとなく渋谷の喜楽を思い出させる。ヒダも美しく７回織り込まれいて食べるのが少しもったいないくらい。かぶりつくとサクサクの焼き目からプリプリの肉餡が飛び出してくる。ニンニクとニラの香りが脳を刺激して旨味がデパートの床で駄駄を捏ねる子供のように舌の上を転がり回る。餃子のトランス状態だ。パンパンに肉餡が詰まっているので、少し皮と肉餡が分離してしまっているのだが、食べ応えのある美味しい餃子だ。250円でこんなにクオリティの高い手作り餃子を出してしまった良いのだろうか。みんなお給料もらってないんじゃないかと心配だ。

回鍋肉は見ての通りお肉がたっぷりキャベツたっぷり。濃厚な味噌だれが瓶ビールをみるみる奪っていく。これもまた美味しい。でもやっぱり麻婆豆腐やナス飯の方が好きかな。

美味しかったなー、最近恵比寿ではイケイケの餃子屋さんが増えてるけど、やっぱり天童みたいな素朴なお店が安心する。恵比寿での飲み会で少し疲れた時はこっそり一人で天童に避難してゆっくり餃子と瓶ビールなんて身勝手な行動も悪くはないんじゃないだろうか。
そして気付いてしまった近くの吉兆は水曜日は餃子サービスデーで250円。ということは水曜の17:30以降に恵比寿に行けば、天童と吉兆ともに半額で美味しい餃子が食べれてしまうことを。そして深夜12時を過ぎると安兵衛ではビールが半額になるので３軒半額激安ツアーを組めてしまう。今度やってみよっと。

店舗基本情報
店名：天童 （テンドウ）
電話番号：03-3464-0410
予約可否:可
アクセス:
恵比寿駅から275m
住所：東京都渋谷区恵比寿西1-3-9 田中ビル　１Ｆ
URL：https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13012516/
営業時間
11:30～15:00(L.O.14:50) 17:30～21:30(L.O)
定休日:日曜

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