すべての餃子好きへ。すべての「今夜も餃子とブギーバック」読者へ。
本年も大変お世話になりました。本日は2021年の締めくくりにふさわしい久々の4点越えの餃子を紹介します。最後まで読んで締めくくりたいと思います。
ハルビン出身のご夫婦が営むそのお店は堀切菖蒲園にある。その名も哈爾濱(はるびん)餃子。ど直球の名前。
ハルビン出身の方の餃子屋さんは全国にたくさん存在しており、どのお店も例外なくおいしい。
もはや私にとってはハルビン出身というのはサッカー界でいうとほぼ毎年プロ選手を輩出する青森山田高校のような存在で、そこ出身であればほぼ確実においしい餃子が食べられるという信頼感のある地名だ。
なぜハルビン出身者のお店がおいしいのか。
ハルビンの義務教育課程に餃子の授業があるのか、餃子がうまく包める人がモテる文化があるのか、それとも成人の儀式で餃子をうまく包めないと認められないのか、何かしら秘密があるに違いない。
いつか行ってみたい場所の一つである。
お店は堀切菖蒲園駅から3分くらい歩いた道路沿いにあり、たったの5席のみ。自然光のみの薄暗くも優しい雰囲気の店内。時折壁一面に貼られた手書きのメニューがゆらゆらと揺れる。
店内ではお父さんとお母さんが2人で一生懸命餃子を作っていく様子を見ることができる。お二人ともご高齢なのでキビキビというよりは少しスローな感じ。決して焦らせないでゆっくりその時間を楽しんで欲しい。
瓶ビールを頼むと、粉まみれで真っ白になった瓶が登場。お母さんが餃子をコネこねしていた途中なので仕方ない。11月の堀切菖蒲園で少し早い初雪を見せてもらった。
そしてサービスで出してくれたおつまみザーサイはハムスターでも足りないくらいの量感。
これは最近太りすぎているよというお母さんからのメッセージなのだろう。そんな気遣いを見せてくれるのも哈爾濱餃子の良いところ。
水餃子は耳たぶほどの柔らかさ。ぷりんぷりんでなめらかな皮が舌の上を滑る。もっちりとしていながらも歯切れの良い食感。
そしてその分厚い皮の中からは旨みたっぷりのスープが肉餡とともじゅわ~と流れ出す。
豚肉を叩いてミンチにしているので食感に違いを生み、肉餡にしっかりとした充実感がある。
この皮とスープ、肉餡が口の中で混ざり合う時、小宇宙が口の中に広がる。
食材一つ一つの処理の仕方や火の通し方、味加減が絶妙なバランスで成り立っている。
これは奇跡の餃子(ほし)だ。
焼き餃子は日本では湾曲した形の餃子が一般的だが、哈爾濱の餃子はまっすぐとしている。
先ほどの水餃子に焼き目の香ばしさが加わる。
うーん、焼き餃子もかなりのレベルの高さ。
今では水餃子の方が有名になっているが開店当時は焼き餃子しかなかったという。
しっかりとその歴史を一口一口噛み締める。
醤油、酢、ニンニク、ごま油を混ぜたタレで食べるのがオススメとのこと。
そのほかの三鮮水餃子やパクチー餃子、トマト餃子など名物がたくさんあるのでお腹をペコペコにしていくのが良いだろう。
感動的な餃子の数々。哈爾濱の餃子は尊い。
すべての餃子好きに食べてほしいお店。
行くときは、大人数で行かないこと、食べて飲んだらすぐに出ることを守って一人でも多くの人が食べられるようにするのが良いだろう。
あとはおいしさのあまり、ほっぺたを落としたまま忘れないように注意が必要だ。
今のところ堀切菖蒲園の交番にはたくさんのほっぺたが届けられているという噂だ。
この話を信じるか信じないかはあなた次第だが、哈爾濱のおいしさは本物だ。
店舗基本情報
店名:哈爾濱餃子(ハルビンギョウザ)
電話番号:03-3692-9369
予約可否 :不可
住所:東京都葛飾区堀切3-7-17
アクセス:
堀切菖蒲園駅から129m
URL:https://tabelog.com/tokyo/A1324/A132403/13003085/
営業時間
11:00~20:00
定休日
月曜、火曜(ただし祭日は営業)
#哈爾濱餃子 #堀切菖蒲園 #ガクログ4.2 #ガクログ #餃子 #炒飯 #町中華 #ギョーザ #gyoza #dumpling #今夜も餃子とブギーバック #中華サウンド #グルメ #堀切菖蒲園グルメ
コメントを残す