神保町のスヰートポーヅが閉店した。
コロナの影響で休業し、そのまま閉店となった。
もともと高齢の店員さんが多いお店だったのでコロナの初期は大変心配していたのだが、休業からそのまま閉店になるとは夢にも思わなかった。
心の準備ができていなかったこともあり、私は泣いた。
スヰートポーヅは特別なお店だった。
昭和11年に満州食堂という名前で中華料理を提供していたお店が昭和30年に神保町に餃子専門店スヰートポーヅとしてオープン。そこから65年、おいしい料理と暖かい接客でみんなに愛され続けた。
創業当時から変わらない皮の両端が開いた独特な包み方。そこから漏れ出した肉汁が染み込んだ皮。シャキッとした歯ごたえとお肉の旨みが詰まった肉餡。餃子と一括りにできる存在ではなく、スヰートポーヅという新しい食べものであった。
そんな独自のスタイルを持つスヰートポーヅがみんな大好きだった。
もう二度と、営業しているかドキドキしながら近づくこともできない。
ろしあ亭とマキャヴェリの食卓という癖の強い両サイドの店名が気になることもない。
ぎゅうぎゅうの相席に照れることもなければ、恐ろしく狭いトイレで膝をぶつけることもない。
また食べたいと思っても、もう食べることはできない。
そう思うと涙が出るほど悲しくなってしまった。人との別れもつらいけど、お店との別れも同じようにつらい。
スヰートポーヅとは美味しいポーヅ(包子)という意味。
80年以上に渡って私たちに美味しいポーヅを食べさせてくれてありがとうございました。
ストーリーズに対する反応がとっても多くてみんなに愛されていたのだと改めて感じます。
大好きでした。ごちそうさま。
#スイートポーズ #スイートポーヅ #スイポ
コメントを残す