鶯谷の大弘軒。ガクログ3.7。

鶯谷が誇る町中華の名店大弘軒はJR鶯谷駅の目と鼻の先にある。いや、そんな離れていない。目と眉毛の先にある。テントに店名も書いていなければ暖簾も掛かっていないシンプルな外観。真夏のサーティワンのように駅周辺を歩いている人々が面白いように大弘軒に吸い込まれて行く。迷いなくお店に入っていくところを見る限りおそらくみんな地元の常連客がほとんどだ。
店内はテーブル、カウンターともに満席。昼時にはお店の外に列を作ることもあるほどの人気店だ。

店内に鳴り響く素晴らしい中華サウンド。中華鍋を振る店主の腕も太い。これは炒め物が美味しいパターンなので餃チャー(餃子と炒飯)を注文。
珍しくネギ油が客席用の調味料として置いてあったが、今回頼んだ料理にはあまり愛称は良くなかった。これを後入れして美味しい料理ってなんだろう。野菜炒めとかには合うのかな。

ピンクのテーブルと青磁のお皿のコントラストが美しい。黄金の焼き目がつけられた餃子が5つ並んでいる様子はベビーカーに乗った5つ子ちゃんを見ているよう。水を多めに蒸し焼きされる水餃子は薄皮にも関わらず噛むとしっかりした弾力を残す。肉餡はキャベツたっぷりの甘みのある。ニンニクがほのかに香り生姜が味を引き立てる。お出汁がしっかりと効いている。皮と肉餡の一体感が素晴らしい。マンモスおいピー。

炒飯は予想通りうまい。しっかりと鍋を振っているのでお米一粒一粒に油がコーティングされて絶妙なパラパラ感としっとり感を生み出している。具材も卵、ねぎ、ナルト、焼豚それぞれが自分の特徴を生かして一つの作品を完成させている。2021年の炒飯ランキングでも上位にランクインしてきそうだ。

しっかりとした塩味と油が心地よく、疲れたときにがっつりキメたい中華。おじさんにとっての最高のご褒美、まさしくおじさんのサーティーワンだ。キャラメルリボン久しぶりに食べたくなっちゃった。トリプルチャレンジしたいな。でも歯に染みるからやめとこっと！ごちそうさまでした。

店舗基本情報
店名：大弘軒
電話番号：03-3875-6493
予約可否 ：予約不可
住所： 東京都台東区根岸1-7-11 元三島神社 １Ｆ
アクセス:
鶯谷駅から110m
URL：https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131104/13061862/
営業時間
11:30～20:00
定休日
日曜日、月曜日が祝日の場合休み