新宿駅。そこは乗降客数世界一のギネス記録を持つ日本が誇るターミナル駅だ。まっすぐ歩くことも困難なこの駅の飲食街に新しい餃子店が誕生した。その名も歩兵。なんとも弱そうな名前だが、ビブグルマンに3年連続掲載された実績を持つ京都の餃子屋さんである。そのお店の内覧試食会に行かせていただいた。
試食前に行われた代表取締役会長の今井様のご挨拶もとても素敵だった。歩兵という名前はお店を出すときにすでに京都には餃子の王将があったことから、「王将」へのリスペクトと一歩一歩着実に前進していくという想いを込めて「歩兵」という名前にしたという。なんて素晴らしいんだ!その店名の謙虚さに胸を打たれていた。が、しかし次に会長から出てきた言葉に驚愕した。「現在パリやアジアに出店を予定している…」一歩一歩着実どころか大飛躍してる!日本からパリへ進出する「歩兵」はもはや盤上全体を縦横無尽に駆け巡る「飛車角」レベルの人気なのである。
小田急エースの飲食店街の雑踏から一歩店内に入るとそこは京都祇園の本店で見た光景が広がっていた。格子の扉や暖簾に赤提灯。今にも舞妓さんが入ってくるのではないかという期待すらある歩兵ならではの品のある作り。カウンター席からは歩兵お馴染みの四角い焼き台がセットされている。メニューも他の店舗と大きく変わらず餃子を中心に鬼しじみのエスプレッソや壺胡瓜などの人気メニューが並ぶ。そしてビールに関してはアサヒ、キリン、サッポロを取り揃えていたり、日本酒、ワイン、焼酎などドリンクメニューを幅広く用意しているのも嬉しいポイント。(会長、Gyoza Pilsnerも加えてみるのはいかがでしょうか?)
餃子は店内で一から作られるのが歩兵のすごさ。餃子は新鮮さが命。ついつい店舗数が増えてくると工場でまとめて作った肉餡を各店舗に送るお店がほとんどだが、歩兵では今でも各店舗毎に肉餡を仕込んで包むようにしている。それにも関わらず味も大きなブレもなく、形や焼き加減が統一されているところもいつも感心させられる。
ノーマル餃子はカリッとした皮にネチャッとした餡が絡まり、噛めば噛むほどニンニクとニラの香りとともに旨味が広がる。皮と肉餡のバランス感が非常に良い。このカリッネチャ感…これを京都では『はんなり』と言うことなのか。このはんなり食感がえらいおいしいどす。
生姜餃子は出勤前のサラリーマンでも食べれるニラにんにく不使用の餃子。生姜の香りが口いっぱいに広がる。酸味のある特性の味噌ダレがよく合う。
私のオススメの食べ方は、少しお下品だけどノーマル餃子と生姜餃子のヒダ面を重ねて同時に食べる方法。両面がパリッとした焼き目になり、ニラとニンニク、強めの生姜が旨味の爆弾のように炸裂するのだ。私はこっそりこの食べ方をタンデムと呼んでいる。ぜひお試しあれ!
歩兵の10周年記念として京都の創作中華料理店の齋華さん考案の雲白肉ソースもいただくことができたのだが、こちらもびっくりするほどの美味しさであった。期間限定で10/20より展開されるそうなので餃子にたっぷりつけてぜひとも味わってみてほしい。←濃厚でピリッとしたタレが餃子とすごいよく合って本当に美味しかった~。
これからこんな美味しい歩兵の餃子が新宿でも味わえるようになるのは本当にうれしい。皆さんも忙しい毎日から新宿駅で「一歩」寄り道する日があっても良いのではないでしょうか。日頃の疲れがぶっ飛ぶくらい美味しい餃子を食べてまた頑張ろうっていう気持ちになるはず!ただ、調子に乗ってビールを飲みすぎて仕事サボっちゃダメですよ~。
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